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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

ゲイツが去ってYahoo!がやってくる

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 かねてから噂のあった、マイクロソフトによるYahoo!の買収。噂があったこととはいえ、かなり驚かされた。リストラの発表などYahoo!の伸び悩みが明らかになった時でもあり、タイミングとしてはここだったのか。もちろん、こんな巨額な買収提案、マイクロソフトしかできないだろう。

 新聞やネット上の記事を、いくつか読んでみた。この買収が成功して両社が融合することで、Googleに対抗できるようになるとの見解は見あたらない。雰囲気的には、なんらか相乗効果はあるだろうけど、そう簡単にはいかないだろうといったところか。
 米国と日本のYahoo!の状況が異なるのでなんとも言えない部分もあるが、両社の融合で劇的にサービスが変革して、なんだかワクワクするといった感じは確かにしない。こうなれば面白いかなと思うのが、これを機に本格的にマイクロソフトがオンライン広告へと収益構造をシフトすることでOffice製品やWindowsが全部タダになるということ。
 ここまで出来るなら、ある種ITの世界が変わるきわめて大きな出来事。マイクロソフトを見る目も、かなり大きく変わる。現状の収益の柱であるWindowsやOfficeの開発、販売は従来通りに続け、その上でYahoo!との相乗効果を目指すというのならば、あまりこの買収劇には期待は持てないというのが正直な感想だ。

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