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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

開発者のWindows離れRuby贔屓

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 ITmediaの記事によると、開発者のWindowsからLinuxへのシフトが起こっているとのこと。これは、北米での調査結果のようだ。

 「進む開発者のWindows離れ――Evans Data調べ」という記事によると、

北米ではWindows向けの開発は、前年比で12%減で、2年連続の下落となった。

とのことだ。開発者の74%がWindows向けの開発を行っているとのことなので、依然としてWindows向け開発が大きなシェアを持っている。一方Linux向け開発は、前年の8.8%から34%増の11.8%と、母数が小さい分大きな伸びとなっているようだ。

スクリプト言語で最も広く利用されているのはJavaScriptで、PHP、Ruby、Python利用者の3倍以上。ただしRubyの利用は、来年末には現在より50%以上増えると見込んでいる。

とのことで、国産というか日本人のまつもとゆきひろ氏が開発したRuby言語の人気が、北米でもずいぶんと上がっているようだ。Rubyはスケーラビリティやパフォーマンスで不利な面もあるとのうわさも聞くが、開発生産性の高さ、わかりやすさがそれを凌駕して評価されているということなのだろう。

 さて、同様の調査を日本でおこなうとどんな結果となるのだろうか? Windowsの強さはまだまだ健在のような気もするのだが。ちなみに、Evans DataはAsia Pacific地域について同様の調査はおこなっているようで、昨年の調査結果によるとJavaが急激に伸びているという報道がある。まあ.NETもJavaほどの伸び率の高さはないものの、引き続き高い利用率があるようだが。アンチMSの中国という存在もあり、アジアに地域を広げると日本とはちょっと異なる傾向となるのかなとも思うのだった。

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