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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

今度は年金カードですか!?

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 新聞などの報道によると、年金の状況をPCなどからすぐに確認できるようにICチップ入りの年金カードの発行を検討しているとか。

 住基カードの読み取り装置は、このICカードを読むことができるのだろうか。Felicaが読めるパソリではどうだろう。駅にあるPASMOのチャージ機に入れると、年金の納付記録が印字できたりするのだろうか。まあ、まだ先のはなしなので心配してもはじまらない。

 この年金ICカードでは、国民の年金不信を解消することができるとは思えない。検討の報道がされている段階であり、実際にどうなるかは分からないが、ICチップのなかに年金の状況を記録してPCで読み出せるとか。書き込むってことは、どこかでサーバーにアクセスするわけだし、そうなったらそのときに最新のデータを表示できればいいのでは。ICカードである必要性はあるのだろうか。そもそも、一度確認したら、そう何度も繰り返して使うことになるとは思えない。

 本人確認だけなら、住基カードとかICチップ入りの運転免許証じゃ代替できないのか。わざわざ、そう滅多に使うこともないものにコストかけてカードを発行する意味があるのか、はなはだ疑問だったりもする。またこのカード用になんちゃらパスワードなど複数設定することになったりするのならば、お年寄りでそういうことに馴染んでいない人にはかなり敷居は高そうだし。

 自分の年金の状況が確認できることは重要ではあるけど、そのことが年金に対する不信解消につながるわけではないだろう。カード使っていちいち自分で確認せにゃならんというのではなく、自動的に正確に年金を受け取れればなんら問題ないわけだし。

 それとも将来的には、この年金カードに電子マネーで年金が受け取れたりするのだろうか。それを使ってコンビニで買い物ができたり、駅の改札を通れたりもするよ、というのであれば話はちょっと違うのかもしれないが。

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