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連休中に気になったニュース

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 連休中のIT系ニュースで、気になったものが2つあった。1つはマイクロソフトとYahoo!がすわ合併かというニュース。

 海外発なので、海の向こうではゴールデンウィークなど関係なしに大きな話題。とはいえ、「MicrosoftがYahoo!買収交渉中?」のニュースの数時間後には、「MSとYahoo!の合併交渉は中断か」ということで、とてつもなくビックな合併話はひとまず頓挫した状況のようだ。しかしながら、対Googleでなんらかの提携は模索中とのことのよう。傍から見ていてマイクロソフトとYahoo!ではずいぶんと企業文化も異なりそうで、仮に融合してもいい方向に向くのか不安が。一部報道などから、仮に合併した後にはYahoo!から多くの人材が流出するのではという懸念もあるという話だ。

 もう1つの気になったニュースが、オラクルを中核に国内外のベンダーが日本においてLinux連合軍を組むというもの。これまでも、いくつかのLinuxに関わるベンダー間の集まりはあった。今回の動きがそれらと大きく異なるのは、提供するLinuxをサポートするのがRedHatではなくオラクルだということ。日経新聞の5月3日付けの記事によると、

 

オラクルが各社と契約を結んで保守を一手に担うほか、特許侵害の賠償も全面補償する。

とか。昨年オラクルが発表したUnbreakable Linux 2.0の動きの、日本での具体的かつ本格的な活動の始まりということのようだ。この件は、まだ当のオラクルから正式なプレスリリースが成されていない。おいおい、追加の情報が入ってくるかとは思う。こちらは、もちろんオラクル対マイクロソフトの構図だ。

 ちなみに、これら2つのニュースは、双方とも連休中とはいえ日経新聞の一面トップ記事だった。広報担当者は、お休みのところお疲れさまですといったところか。さてさて、この勢力争いでは、誰が最後に笑うことになるのか。

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