で、結局のところRedHatを買収するのか
オラクルがRedHatのサポートサービスを開始することを、Oracle OpenWorldの会場でCEOラリーエリソンが発表した。これは、以前におこなっていたUnbreakable Linuxの2.0版の戦略とのことだ。
現地でこの発表を目の当たりにし、こうきたか。でもこれって、いじめみたいなものだよな、明日のRedHatの株価はどうなることやら、と思った次第だ。オラクル側の言い分としては、RedHatのエンタープライズ領域の対応が遅いので、自分たちでやることにしたとのこと。顧客の声の後押しもあったという。
本件に関するプレス向けのQ&Aでは、仮になんらかのことが発生してRedHatがディストリビューションを辞めるようなことがあれば、オラクルがソースコードを引き継いでサポートすることになるだろう、という発言もあった。これって、結局のところオラクルは買収するのか、買収しないのか。どちらにしても、RedHatのディストリビューションを手に入れることになるのではないだろうか。
ディストリビューションを手に入れると、たとえばReal Application Clusters専用であるとか、セキュリティに特化したLinuxであるとかでアプライアンスを作るなんてことになるのだろうかと考えてしまう。
今回の発表の経緯だが、これはあくまでも個人的な憶測に過ぎないが、オラクルはRedHatに買収の交渉をしてきたが、RedHat側がもっとお金出せとかこんなおいしい条件を飲めとか高飛車にでたもんだから、そんなこと言うならこうしてやるというようなことがあり、その結果なのではと思ってしまうのであった。しかしながら、買収するよりも効果の高い、もっとも効率的でリスクの少ない方法に落ち着いたのかもしれない。
とにもかくにも、この結果でLinux自体の品質があがることはユーザーは歓迎すべきことであり、そうなると最終的にはマイクロソフトに対する嫌がらせなのかなとも思うのであった。