オルタナティブ・ブログ > むささびの視線 >

鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

2006年予測

»

 ドクターQのITサプリメントのブログでは、つい先日のGoogleの検索では「日本版SOX法」キーワードで約621,000件ヒットとのこと。私が今日検索したら、約929,000件。ほんの数日で、こんなに増えたのだろうか。とはいえ、巷の情報は着実に増え、世間の注目を集めているホットな話題であることは間違いない。

 2005年のIT業界の話題としては、年初から個人情報保護法対策が一気に加速し、夏ぐらいから後発の日本版SOX法が猛然と追いかけたといったところか。個人情報保護法対策は、ここのブログのいくつかでも話題になっているように過保護状態へ遷移し、2006年は過保護にならないようにするための「個人情報の新たな利用方法」が話題になるかもしれない。

 一方の日本版SOX法は、2006年もメディアやベンダーの盛り上げのほうがまだまだ先行しそうな気配がある。企業サイドは、なんらか対策しなければならないと考えているところは増えてきたものの、具体的な対策行動に落ちていくスピードはまだまだ遅い。現状、ベンダー側にも日本版SOX法対策の「本命」がいるわけではなく、群雄割拠、それぞれの既存のサービスや製品にSOX法の冠をかぶせ勢力争いが拡大しているといったところか。

 とはいえ、2006年IT業界はSOX法対策景気に浮かれそうだ。2006年中に、「これで安心SOX法おまかせパック」がどこかのベンダーからリリースされるであろうことを、ここで予測しておきたいと思う。それとも、「誰でもできる、日本版SOX法対策」っていう書籍が出版されるのが先かな(ちなみにAmazonの和書で「SOX法」では検索してもなにもヒットせず、「企業改革法」で10件ヒット、「内部統制」も10件でした)。

Comment(0)