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「1」がつく日は大地震が起こる!?

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1月1日に発生した石川県能登地方を震源とする大地震は、石川県を中心に甚大な被害を引き起こし、いまだに多くの方が避難生活を強いられています。
被災された皆さまに、心よりお見舞いを申し上げます。

そんな折、「1」がつく日は大地震が起こる、といった話を聞き、なんだかなぁ、と心を痛めています。
昔から地震予知に関することはエセ科学が多く、だいたい「活断層」なんて10万年が単位なので、そもそも1年とか10年とか、人間の時間軸で語ることは無理があると思っています。(人間どころか、エルフだって難しいと思います。)

それでも、東日本大震災は3月11日で、「1」がつくし、阪神・淡路大震災だって、1月17日、「1」がつきます。
こう聞くと、不安になってくる人もいるのではないでしょうか。
「1」が並ぶと「大災害が発生する」などという人もいるようですが、1が並ぶ日に起きた大地震で記憶に残っているのは、他にはあと平成5年(1993年)1月15日の釧路沖地震くらいで、さすがに、これは無理があると気づくと思います。

話を、「1」がつく日、に絞ります。
そもそも、1年のうち、「1」がつく日はとても多いのです。毎月、1日、11日~19日、21日は「1」がつきますし、31日まである月も7回あります。さらに、1月、10月、11月、12月はすべて「1」がつく日、ということになります。足し合わせれば、1年のうち6割以上が「1」がつく日なのです。「2」がつく日も多いのですが、それでも5割いきません。「3」はかろうじて2割を超える程度、他の数字は1割台です。
他の数字よりも「1」がつく日は、圧倒的に目立つのです。

気象庁の「日本付近で発生した主な被害地震(平成8年以降)」で見ると、名前がつく大きな地震は10回あって、そのうち、「平成30年9月6日の北海道胆振東部地震」など「1」がつかない日に起きた地震は4回。つまり、「1」がつく日に起きた地震は6割ということです。

平成12年(2000年) 10月6日 鳥取県西部地震
平成13年(2001年) 3月24日 芸予地震
平成15年(2003年) 9月26日 十勝沖地震
平成16年(2004年) 10月23日 新潟県中越地震(新潟県中越大震災)
平成19年(2007年) 3月25日 能登半島地震
平成19年(2007年) 7月16日 新潟県中越沖地震
平成20年(2008年) 6月14日 岩手・宮城内陸地震
平成23年(2011年) 3月11日 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)
平成28年(2016年) 4月14日 熊本地震
平成30年(2018年) 9月6日 北海道胆振東部地震

前後に今回の地震と阪神淡路がありますので、それを入れれば、「1」がつく日に起きた地震の割合は上がりますが、もっと過去までさかのぼれば、6割程度に収束するものと思います。

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