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計測できそうでできない多くのこと。エンピリカル(実証的)アプローチで。

仕事の制約の中での工夫

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日々短期的な目標のもとで活動していることが多いので、四半期に一度くらいの頻度とそれに加えて遠距離の海外出張があれば、移動中に長期的なことを考えるようにしています。年末年始は四半期に一度で考えるタイミングになります。そのときに読んだ記事が参考になる方も多いのではないかと思い、紹介したいと思います。

一つは安西祐一郎氏のブログ「科学研究の目的はトップジャーナルに論文を載せることなのか?」です。もう一つは中田ヤスタカ氏のChangemaker2012受賞記事です。FBかTwitterかでどなたかに教えていただいたものです。一つめの記事は定量化された(仕事の)業績評価と仕事の本来あるべき姿に言及しています。業績を目的にするのではなく本来あるべき姿を目指しつつ、それに伴って自然に業績が出るようにするということを仰っています。研究に従事している方に特にわかりやすいのですが、研究されていなくてもソフトウェア開発、運用、保守に携わっている方ならば、通じる部分があると思います。

二つ目の記事は、後半にあるプロとして制約のある中においても自分なりの工夫で解釈し、制約の中でも自分のやりたいことができるよう環境を整えていることを伝えている部分が参考になりました。

本ブログを読まれている方はソフトウェア開発に携わる方がほとんどだと思いますが、仕事として与えられるソフトウェア開発でも同じことが言えるでしょう。評価指標を高くすることだけに特化したやり方では長期的には行き詰まりそうと感じつつそれらの両立に困ったことは誰にでもあるのではないでしょうか。また、仕事としているからこそ出てくる制約に対して、制約の中にいても何らかの形で工夫ができないかを試行錯誤することもそれほど珍しいことではないと思います。

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