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[広報]ネタを無駄にスルーしてしまうことの弊害

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広報マーケアドベントカレンダー 12/10分です。

大きく分けると企業広報には大きく2パターンありまして、1つは、ネタが多すぎる派です。どんな小ネタであろうとも、社会情勢に合わせ、とにかく何度も記者に持ち込んだり、プレスリリースを送ったりします。あまりに多過ぎて迷惑になるケースもありますし「この会社のネタはいつも小粒だな」と思われてしまう可能性もありますよね。やり過ぎは禁物です。

今回取り上げたいのは、その逆パターンの、何でもスルーしてしまう(アクションを起こさずに見送ってしまう)、ネタのない広報担当の話です。

「このネタは小さすぎる」「海外ネタは興味ないはず」「オフィス増床くらいでは、記者は呼べない(に決まってる)」「CEOが来日したけど、記者は忙しいんだろうな」「社員がすごいことを為し遂げたけど、ビジネスに直接関係ないから、特にアクションは要らないかな」と、心の中だけで対話して、動きがない人がいるのです。広報とマーケティングの兼務等で、他の仕事が忙しいという理由もあるかもしれません。

これは大変もったいないことです。

大ネタか小ネタかを決めるのは、相手です。記者です。自分の思い込みだけでネタをスルーしてしまってはもったいなさすぎます。

後回しにできないネタってあるんですよね。例えば日本進出とか新製品発表とか。それも「進出しただけでまだ体制整ってないし」とか「新製品なんだけど、機能がそれほどないから、今はいいかな」「今は忙しいから、少し落ち着いてからやろうかな」などとスルーしてしまうと、もう二度とそれはできないのです。新製品が出て一年後に「新製品発表会」はできないのです。

そして、いつもスルーしていると、いざ大きいネタが来た時に、久しぶりに記者を訪ねるというシチュエーションにならないでしょうか?場合によっては担当者が変わっていたり、その会社のことを記者がすっかり忘れてしまっていたり、興味関心を失っている可能性もあります。

つまり、ネタを届けずにスルーしてしまうということは、せっかくの記事化のチャンスが失われるということだけでなく、記者との継続的なコミュニケーションが途切れてしまう危険性も孕んでいるのです。

ネタを多すぎず、少なすぎずに記者の所に様々な手段を用いて適切なタイミングで届ける。これが大事なことだと思います。

多過ぎては嫌われ、少な過ぎては忘れられてしまいます。時間が経てば経つ程、記者と良い距離感を保っている所とメディア露出の量も質も、差がついて行きます。

良いバランス感覚を持って、やっていきたいものです。

#以前「あああ、もったいないそのネタ」というブログを書きました。気がついたら11年も経っていたので、バージョンアップ版として投稿しました。

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