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広報マーケティング Advent Calendar 2016をやってみて

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広報マーケティング Advent Calendar 2016を実施してみての感想です。

(経緯はこちら)

はじめたきっかけ

そもそものきっかけは広報マーケティングのグループをfacebookでやっていて、もっと活発な議論のきっかけが欲しいと感じたからでした。話を聞いてみると

「投稿が役立っている。この内容を元に社内で発表している」

「ネット上で保存している」

「紹介されているイベントに何度も参加している」

など利用されているのですが、どうも活発な投稿にはつながっていませんでした。

何か参加者の興味のある事を書き込みやすい仕掛けを作って活発な議論を呼び込めないかなということで企画したのが今回のアドベントカレンダーでした。

ハブの力で参加者が増加

残念ながらグループでの議論を増やすことにはそれほど貢献しなかったのですが、最終的に幅広い方にカレンダーに参加して頂けました。私が対面した事があるリアル知り合いは25名中、7名のみです。ハブとなる人(今回は吉田ハルカさんを始めとする方々)が参加するとその先の人(違うクラスターに所属している人)にも届くのを実感しました。吉田さんありがとうございました。このアドベントカレンダーがきっかけとなって、初めてブログを開設した人も何人かいました。

読まれるためには?拡散するためには?

ブログは、読むのは簡単なんですが、書き慣れないと書くのは大変。ブログを開設した方達がそんなことを実体験として感じ取ってもらえたらいいなと思いました。皆さんにNice try!という言葉をかけたいです。荒削りであっても、挑戦する事に意義有りです。挑戦して、思ったような結果が出なければ仮説を立てて(タイトルがキャッチーでなかった?文章が長過ぎた?テーマが合わなかった?)再度挑戦を繰り返す。そうしていくうちに、広報だけでなく全般的な仕事力が磨かれるように思います。ブログの書き手になるとだんだんとブロガーの気持ちもわかるようになるので、「あ、私が運営しているブロガーmtg、こういう部分を変えたらもっと記事になりやすくなるかも!」といった気づきも得られそう。

そして、今回感じたのは、ブログを書き慣れている人は「拡散させるしかけ」「読ませるしかけ」がうまいということでした。

書き慣れないとどうしても、読み手の気持ちが考慮されない自分語りになりがち。拡散を狙うならば、人は面識がない人のブログから「実際に役立つ内容」(例:メディアに取り上げてもらったという情報ではなく、取り上げてもらうノウハウ)「シェアして友人や同僚に喜ばれる内容」(例:知らなかったお役立ち情報)「他では読めない新しい情報」「結果が出ており、再現出来る情報」(例:TOEIC900点を実現する勉強法。逆にこうやったら失敗すると言うすべからず集)を得たいので、それらが入っているかどうかは重要で。それから、いろいろな人をうまく「巻き込んでいる」かも大事。巻き込まれた人は内容が良ければ拡散に一役買ってくれます。

良く読まれたブログは?

良く読まれているものがいくつかあるのですが、そのうち3つをご紹介。

3日目の「記者と広報の不幸なすれ違いあるある」はfacebookのいいね数から判断するととても支持された内容で、15日目の「営業出身広報が気をつけていること」に肉薄する勢いでした。記者経験のある広報担当の甲斐さんが両方を経験した人しか分からない体験談を綴っています。記者会見の出欠、ニュースリリース配信代行、事前の記事確認など広報担当なら確実に一度は悩む内容がテンポよく取り上げられていて、多くの支持につながったように思います。

8日目のkiyoheroさんの「スタートアップ広報が新規上場するときに気をつけておきたいこと」。IPOは皆が体験しているものでもなく、ベンチャーにとってはある意味憧れ。ベンチャー企業の広報担当もとても興味のある分野について説明している上に、しっかりと自社の紹介もできていて、さすが広報という感じ。

15日目のAi Morimotoさんの「営業出身広報が気をつけていること」はfacebookのいいね数から判断するととても支持された内容(ちゃんとしたデータを取れてないですが一番かも)だったと思います。他の多くのブログでは省略されている「具体的に何をどうしたのか」という細かい内容が入っていて、再現性があります。調味料と材料と出来上がりの料理しかないレシピではなく、どのタイミングで何をどのようにするかということが書かれているので、非常に親切な内容になっています。素晴らしいですね。

他にもキラっと光る素敵なブログがたくさんあるので、お時間のある方は是非読んでみてください。

中堅広報はどこにいった?

そして今回、広報を仕事にしている人が本当にたくさんいるんだなあと改めて実感しました。私も独立してから10年以上、会社員時代も含めると気がついたら結構長く広報とマーケティングの仕事をして来たのですが、このアドベントカレンダーでも、実際にイベントや講座に参加された人を見ても、ベテランと中堅(経験5年以上となるとぐっと減るように思います)は少なく、初めて広報になった人や広報は3年目位の人がとても多いのです。皆さんその後広報をやめてしまうのかなと気になっていました。理由はちょっとわかっていません(別の職種に移動?キャリアチェンジ?)

ライフスタイルが変わっても継続出来る仕事

広報の仕事は幅が広く、経営陣と深く関わって戦略を考え、バリバリと仕事をすることもできますし、分担すれば在宅でこなせる内容も多く(家でプレスリリースを書いたり、ソーシャルメディアに投稿したりすることもできますよね。クリッピングも出来ます)、例えば結婚や育児、介護などといったライフスタイルの変化があっても継続しやすい仕事だと思います。

他のスキルも身につければ更にパワーアップ

経営の知識を身につける為に社会人大学院でMBAを取ったり、海外の会社と仕事ができるように英語を学んだり、技術的なことが語れるようにIT関係の資格を取ったりと、他のスキルとの組み合わせで格段に出来る事が広がる職種でもあります。

せっかく何かのきっかけで広報という仕事に関わったので是非継続していってほしいと思いました。

私もたいしたことは出来ていませんが、これからも広報の皆さんのご支援や、広報活動を必要としている企業のサポートを継続出来たらと思います。

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