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[book]ザッポス伝説良かったです。人間は失敗しても大丈夫!

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結論から言うと、ザッポス伝説、おすすめです。

とにかく型破りな靴のネット通販会社、ザッポスとその経営者の話です。

1. 型破りな会社がどんな仕組みになっているのか

2. 起業家の半生(とにかく、たくさんの危機を乗り越えてきています)

の2点が、実例を交えつつ、書かれています。

通常の企業では、電話でのサポートにピカイチの社員は充てないし、重視しないようなところも。でもこの会社は違うのです。

ネット関連ビジネスというとコスト削減、FAQもネットで見てもらって、何でも顧客にやってもらうことで、とにかく人を減らして効率よく・・・というスタイルが浮かびますが、そうではなくて顧客満足度を重視。

社員のことももちろん重視しています。社員がどう考えているかという生の声も文中で紹介されています。

自分が起業を考えていなくても、「起業家ってどういう考えの人なんだろうか?子供の頃から何か違っていたのかな?」という疑問にも十分に答えてくれますし、一番気に入ったのは、失敗談というか、会社が今の状態に至るまでの、会社経営にまつわる、ネガティブな経験も披露されているところ。結局、すべて順風満帆な会社なんてないわけで。人は失敗して当たり前で、そこからいろいろ学んでいくわけですよね。

今に始まったことではないかもしれませんが、失敗が怖い、心が折れそうだから挑戦しない、などという話をよく聞きます。そのような人も、この本を読んだら元気がわいてくるかもれませんし、実際に何かに取り組み、「大きな失敗をした、もうダメだ」という人も、勇気が湧いてきそうな本です。

余談ですが、iPhoneでダウンロードもしましたが、結局紙のほうが自分には読みやすく(約400ページもあるということもあるかもしれません。いや、単に電子書籍にまだ慣れていないせいでしょうか?iPhoneだと画面が小さいからでしょうか?よくわかりませんが)、紙で最後まで読んでしまいました。

本荘さん、素敵な本をありがとうございました!

顧客が熱狂するネット靴店 ザッポス伝説―アマゾンを震撼させたサービスはいかに生まれたか
顧客が熱狂するネット靴店 ザッポス伝説―アマゾンを震撼させたサービスはいかに生まれたか トニー・シェイ 本荘 修二 監訳/豊田 早苗 訳/本荘 修二 訳

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