書き手の力量と読み手と情報提供者
遠竹智寿子さんという、フリーランスのジャーナリストさんがいます。マイコミジャーナルやアスキーなどでも活躍されているので、このブログを読んでいる方もすでにご存知かもしれません。
どちらかというと編集部の方の書く記事は「速報性」が求められ、完結に短く要点を伝える「ニュース」的なものが多いように感じます。
遠竹さんの書く内容は、それとは違って
読者の感じるであろう疑問を、先取りして相手にぶつけて解決し、それを文章に入れ、
必要な周辺情報や豆知識も入れつつ、読み物としても楽しく、
平易な言葉で、読みやすくまとめ、
さわやかな読後感を与える
という特徴があるように感じます。つまり、速報性がないものであっても、ニュースに負けないのですよね。この力があるかないかが、この世界で活躍していけるかどうかの分かれ目のような気がします。
ご本人が昨日Twitterで言及されていた「iPhoneアプリ『i-コミュラジ』でひろがるコミュニティFMの可能性」という記事にしても、まさに上記を満たしているように思いました。
遠竹さんのTwitterを拝見していると、海外も含む、あちこちのイベントから取材の依頼がご指名があるようで、それも頷けるなと思いました。
フリーランスジャーナリストで優れている人はたくさんいますが、まさに遠竹さんもその中の一人だと思います。
ブロガーが増えていく中で、ブロガーも皆ライターとかジャーナリストなのじゃないかという錯覚に陥ることがあります。もちろん広義の意味ではそうなのかもしれませんが、玉石混交の記事がネット上にアップされているからこそ、読者は、「署名を見て、読むものを決める」、情報を提供する企業や個人は「内容を汲み取って、きちんと書ける人に情報を提供する」という傾向がますます強まっていくような気がしました。