アットマークアイティのT記者の大学時代の同級生だという白川さんからサイン入りで著書をいただきました。
かなりおもしろい本でした。少し感想を書きたいと思います。
実は、以前、プロジェクトファシリテーション系の物語スタイルの本は読んだことがあったのですが、匿名になっていたり「プライバシー保護のためにストーリーを変えている」みたいな記述があって、イマイチストーリーに入り込めないところがありました。この本のすごいところは、実名で、しかも、途中で起こった問題なども包み隠さず書いてあるスタイルなのです。
先に全部の工場を回っていれば・・・とか、残業でパンが支給されるとか、ここまでいろいろなことを言ってしまっていいのだろうかと思わせる内容でした。これは、本当にERPを導入した企業とコンサルティングファームがとてもよい関係でいられたからこそ、本に書くところまで実現できたのだと思いました。
過去のERP関連本って、その製品の紹介やユーザー企業の紹介が中心で、ある意味ERPベンダの宣伝本が多かったように思います。そういう意味でも、ERPベンダの名称も、製品名も出ていますが、ERPのパッケージではなく、導入時の出来事や方法などに焦点を当てた良書だと思いました。
私は、以前、ERPベンダに約3年、CRMベンダに約3年勤務し、マーケティングと広報を担当していました。独立する直前は米国のERPベンダにいました。そのせいで、ERP関連の概略は理解していたものの、成功後のユーザー事例の作成などもしましたし、プレスリリースも書いたりしましたが、どうしても、いいことばかりが中心だったのと、これから導入する可能性のある見込み客の方と接する機会が多く、プロジェクト途中の姿があまり見えていませんでした。
そういった意味でも、プロジェクトで何が起きているのか、どのような手法でコンサルタントがプロジェクトを進めていくのかということが書かれていて、非常に興味深いものでした。
それから、次元が違うかもしれませんが、現在自分が実施している広報やマーケティングの支援もある意味業務から変えていくプロジェクトになることがあります。自分の今の仕事でも行かせる手法も紹介されていると感じました。
ERPの導入に関わる人はもちろん、顧客の業務に深く入り込んでビジネスを進める人にも是非読んで欲しい本です。
Amazonの書評もかなりすごいことになってますね。
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加藤 恭子
現在は、その経験を活かし、マーケティング・広報のコンサルティングを行う株式会社ビーコミの代表として活動。目黒広報研究所で広報に関する情報発信を行っている。
立教大学兼任講師。
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