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プレスリリースのてにをは

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少し昔の話です。

何度も何度も修正が入り、なかなかプレスリリースが出せないということがありました。理由は、内容がどうのこうのというわけではなく、「てにをは」。文章が美しくない、イマイチ言い回しが気に入らない。そんな理由で社内で承認がおりずに時間が経っていったことがあったのです。

「まだなの?プレスリリース?」

と、逆に当時お世話になっていた記者の方に言われてしまう始末。

そしてその方、更にいいことを言ってくださいました。

「てにをはは気にしないでください。ネタを選んで文章を整えて記事にするのはこっちですから。ネタがちゃんとしていて早く届けてもらうほうが重要です」

そうなんですよね。キレイなキャッチコピーで一般の方を唸らせる広告とは違い、プレスリリースは、記事を書くプロに向けての「ネタ」なので、そこで文言にこだわるなんてナンセンスだったのです。

今でもお客さんのところで「てにをは」がちょっと・・・とか、翻訳リリースの場合は「直訳っぽい」とか「ここの言い回しをもっとカッコよくしたい!」などという議論が始まると、この話をするようにしています。確かにあまりにボロボロの翻訳とか、あまりにひどい文章ではダメだと思いますが、練りに練った文章を書くのではなく、わかりやすく迅速に伝えるということのほうが大事なのですよね。

本当にいつもお世話になっている記者の方々から勉強をさせていただいています。

それからよく言われるのが

「プレスリリース出した日には電話つながるようにしといてください」

ということ。ときどきリリース送りっぱなしで社内に誰もいなくて留守電。プレスリリースを読んでも疑問点があって記事が書けずに結局掲載見送りということがあるそうなのです。そんなわけでリリースを送った日は、できるだけ電波のつながる地上にいるようにしています。

追記:6月14日10時17分、「てにをは」が誤変換で「てにおは」となっておりましたので、修正をいたしました。ご指摘くださった皆様、ありがとうございました。

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