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よーく考えよ~♪、インターンシップ!

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ここ数年、よく聞くようになった言葉に「インターンシップ」という言葉があります。

今日の読売新聞に、インターンシップに関して、それを良いことだというような論調の記事を見たので、あえて私の意見を書いてみようと思います。

数年前に、友人から「某PR代理店にインターンシップで来ている学生さんがすごくいい子なので、是非その子のインタビューに答えてほしい」と言われたのですが、そのPR代理店のクライアントさんが当時勤務していた会社の競合だったので結局はお断りしました。しかしながら、このPR代理店のインターンシップのシステムはちゃんとしているなと感じました。

というのも、どうやらインターンシップ、2種類あるようなのです。

1.ちゃんとしたインターンシップ(学生がさまざまな就業体験ができる)

2.お金のない会社が、「安く使えるアルバイト」として「インターンシップ」という名目で学生を交通費+αだけで使い倒すインターンシップ

の2種類です。

インターンシップはアルバイト型でそれなりの報酬が出るものと、交通費とランチ代程度しか出ないものとあります。しかし、一流企業の社員の仕事を社内から見ることが出来たり、元気のいいベンチャー企業の仕事のやり方を学べたりするのであれば、これは本当に勉強になりますし、とてもよい体験になります。そうであれば、お金が出ないスタイルであったとしても、十分参加する意義があると言えると思います。

しかし、電話番やお茶出しだけとか、飛び込み営業だけをどんどんやらせるとか、電話をたくさんかけて商品を売り込んでくれ、みたいなのは、ちょっと違うような気もします。このような仕事があってもいいとおもうのですが、これだけだと、インターンシップではなく、ただの辛いバイトのような印象を受けます。そのインターンシップで単位が取れるなどのメリットがある場合は、いいかもしれませんが「なんだか違う」という場合は、早急にやめるなどの対応も必要かもしれません。(注:やめるときはトラブルにならないよう、「急に学業が忙しくなり・・・」「就職活動で・・・」などの説明がよいと思います)

さて、ここで視点を、企業側に移してみましょう。

2の目的の企業側も、その目論見がはずれることもあるようなのです。

某知人の会社は、一流私大、TOEFLの点数も高く、はきはきと受け答えをする優秀な学生さんに来てもらったそうなのですが、プライドだけ高く「どうしてこれをやるんですか?」「この商品の売り方がよくないので、売れないのです」とやたらと理屈っぽく、仕事を体験してもらうというより、その学生さんの質問に答えているだけになって、自分の時間がつぶれてしまい、「安いアルバイト」ではなく「自分の仕事の邪魔をする人」になってしまい、その分自分の残業も増え、かえって逆効果になってしまったとのこと。悪巧みは必ずしもうまくいかないようです(笑)。

学生側も、受け入れる企業側も、ちゃんと考える必要がありそうです。

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