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プログラミングでメシが食えるか!?

新卒採用のコツ・話し相手は大切

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今日は、「マリコ駆ける!」の大里さんが会社に来てくれました。一応、お題としては「新卒採用のコツ」というところでしたが、話はどんどん盛り上がり、「双方向経営者のお悩み相談会」みたいな感じでした。

大里さんもブログにUPしてくださいました!

私の会社のように、小さな会社で新卒採用を中心に求人しているというのは、実は結構珍しいようで、他の方からもそのように言われることがあるのですが、私からすると新卒採用の方が成功率が高いので、なんでだろう?と不思議でした。大里さんに説明しながら、そのポイントがなんとなく自分で見えてきた感じですので、少し紹介してみましょう。

・新卒採用は、今採用して来年4月から仕事をしてもらうという約束をしなければならない=来年4月にどうなっているのかはわからないので、心配?
 ドッグイヤーやマウスイヤーといわれている時代ですし、景気の様子も先行き不透明で、そんな中で半年以上先の約束をしなければならないというのは不安ではないか、ということなのですが、私の場合はむしろ、半年間執行猶予をもらっているような気分です。当社の場合は、採用後にアルバイトをしてもらいながら、技術やコミュニケーションを指導していますので、半年かけて仕事に合うように育てる時間と考えています。その間に業界や事業が変化したら、その都度指導を変えていけば対応できる可能性もあるわけです。私の場合むしろ、中途採用のように、来月からフルで、という方がいきなり立ち上がってくれるか不安なのです。

・どうやって自社にマッチする人に来てもらうか
 新卒採用と一口で言っても、どういう経路で知り合うかは様々です。学校主催の会社説明会・自治体や企業主催の合同求人会など、間口が広いものから、直接個人から応募してきてくれるケースもあります。当社でもいろいろな採用活動をしてみましたが、採用後に伸びてくれる人は、自分から応募してきてくれたタイプです。
 学校経由の場合は、インターンシップが成功率が高い感じです。元々当社の仕事に興味を持った学生さんが選んで来てくれるようなので、方向性も合っていることが多いですし、会社で過ごして気に入って応募してくれるので、お互いに知り合えていて、ずれが少ないというのがポイントでしょう。
 自分から応募してきてくれるきっかけは、会社ホームページ・社長ブログ・社員ブログ・社員著書あたりで、「社長のブログを読んで、是非自分もそういう環境で働きたい」と応募してきてくれるケースは、実はかなり多いのです。

・どういう人を採用するか
 学歴には関係なく、やる気がある人、「私はこんな仕事がしたい」「こんな事業を立ち上げたい」というタイプを選びます。「なんでもやりますタイプ」は採用しないことがほとんどです。技術面もかなり厳しく評価します。自力で作った自慢できるプログラムをたくさん出せるくらいでないとまず合格にしません。コミュニケーション力も重要です。そんなに選りすぐっていて大丈夫なのか?と思われるかも知れませんが、不安がある人を採用しても、その人にとっても会社にとっても良いことはありません。そもそも自社にマッチする人が応募してくれるように、情報発信をしっかりやることが大切だと思っています。

・新卒で本当に使い物になっているのか
 伸びる人は、入社と同時に仕事で稼げます。3年もすればリーダーとして任せていくことができる人も出てきます。新しい事業を立ち上げる人もいます。個人差はありますが、伸びる人はどんどん伸びます。

ということで、私のところでは新卒採用がメインで、中途採用は、メンバーの知り合いの人が来てくれたりする程度で、それほどいないのです。昔は間口を広く採用して、採用してからどの部署に配属するかなどを考えていたのですが、最近は本人の方から「これがやりたい」と言ってくるので、当たり外れは非常に少ない感じです。

大里さんにお話しした内容の一部を書いてしまったので、せっかく大里さんが来社してくれた価値が減ってしまったかも知れませんが、実際はもっともっと話が盛り上がりましたので!

私の方も大里さんから教えていただきたいことがあり、いろいろと質問して教えていただきました。こっちは大里さんのノウハウかもしれないので、黙っておきましょう。

社長という立場は、相談できる人がいないものなのです。もちろん仕事の内容に関してはメンバーと相談しますが、経営に関しては自分で考えるしかありません。私の場合は雇われ社長なので、オーナーと相談できますが、自分の考えが大丈夫かどうかは、同じような立場の人たちに相談してみるのが一番安心できるものです。相談して答えが出るかどうかはあまり意味が無く、話をすることで心が解き放たれ、すっきりしてまた考えられるのです。

社会の、あるいは、経営の先輩方がたくさんいるオルタナティブ・ブログという場は私にとって、話し相手が見つかる場、という意味でもとても価値があります。がんばっている皆さんを見るだけでも勇気が出てきます!

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