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エンタープライズコラボレーションの今と今後を鋭く分析

社内ソーシャルストリーム活用ソリューション

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 先日あるセミナーでIBM Conectionsの最新版のデモンストレーションを見た。それは以前のものよりも統合性とダッシュボート的な機能を強化したものになっており、いうなればFacebookライクな印象だった。そして実際にIBM Conectionsを使いながら社内でのコミュニケーションを行う内容のデモンストレーションは、確かにこのインタフェースであれば社内の情報洪水を治水できるかもと感じさせるものだった。
 また製品の位置づけとしても、IBM Conectionsが出たころは、グループウェアのNotes Dominoに無いチャット&ミニブログ機能の補完製品というポジションだったのが、今ではグループウェアとシーンと用途によって使い分けるというポジションに変わっていた。さすがにIBMはそこまで言ってはいないが、この先将来は、Notes Dominoを置き換える製品というポジションをにらんでもいるのではないだろうか。
 IBM Conectionsのように、チャットやミニブログといったソーシャルストリームをフロントにおいて、そこにファイル共有やタスク管理(IBMではアクティビティ管理と呼んでいるようだ)を紐づけるというアプローチは、社内コミュニケーションを多用するナレッジワーカーやオフィスワーカーにとっては理にかなったインタフェースで、確かにこれでメール洪水を治水できるかもという期待を感じさせる。

 実際に弊社ではセールスフォース・ドットコムのChatterを使っているが、上手に活用するようになって確かにメールの数が減った。チャット&ミニブログを使うと、不要なメールを減らすとともに、従来表出化しにくかった気づきというノウハウを電子化させることもできる。

 現在同様のアプローチの製品には、国産のChatWorkもあるが、今後グループウェアベンダー各社から同様の製品がもっとでてくるだろう。
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