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エンタープライズコラボレーションの今と今後を鋭く分析

ソーシャルメディアポリシーを策定済みの企業 日本ではまだ4社に1社

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 先日ITmediaとITRが行っているITmediaリサーチインタラクティブという調査でソーシャルメディアの業務利用に関する読者調査に回答をした。この調査結果は既に「ソーシャルメディアの企業利用、浮かび上がるセキュリティ面の課題とは? 」という記事になっているが、調査に協力した回答者には別途詳細な調査レポートのPDFがダウンロード提供された。

 その中に勤務先企業でのソーシャルメディアの利用規定の有無を問う設問があったが、「ある」という回答は未だ25%だった。残りは、ない(63.1%)とわからない(11.8%)。業種としては、IT関連の製造/販売業では37.1%と高いのに対して肝心のサービス業が16.8%と低い。ここ最近、まんべくんをはじめとしたソーシャルメディアでの炎上事件が多発しているように思うが、企業としての備えにあたるソーシャルメディアポリシーの策定は未だ進んでいない。
 企業がソーシャルメディアを活用するにあたっては、組織としてソーシャルメディアをどう使っていくかを決める攻めの「ソーシャルメディア活用マニュアル」と従業員個々が日々の生活の中でソーシャルメディアとどう付き合っていくかをまとめた守りの「ソーシャルメディアポリシー」の2つの文書を作成することになる。活用マニュアルのほうは、ソーシャルメディアを使った広報・宣伝活動を行わない企業の場合は作成する必要はないが、ソーシャルメディアポリシーのほうは、セキュリティポリシーやコンプライアンスマニュアルと同じように全企業で作成するべき文書だと思うが、日本ではまだその意識が低いようだ。
 最も炎上事件を起こした企業の中には、ちゃんとソーシャルメディアポリシーを策定し従業員に配布していたところもあるので、文書の作成だけではだめでその後の教育・啓蒙活動も不可欠ということになるのだが・・

 本当はこのITmediaリサーチインタラクティブの詳細な調査内容を全部ここで紹介したいのだが、調査元がPDFを公開していないのでそれは控える。できればサマライズしたあの記事だけでなくもっと詳細なPDFを皆に公開してくれることを望む。

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