電子メールへの添付ファイルを大幅に削減するツール
Portals and KMでHarmon.ie社がSocial Emailというコンセプトで開発harmon.ie for SharePoint Enterpriseというソフトウェアを紹介していた。
組織内にSharePointをはじめとした文書管理ソフトを導入して、文書へのアクセス管理やバージョン管理を行うとともに文書共有や協働作業を支援しようと試みる企業は多いが、実際には使い慣れた電子メールに対象ファイルを添付して使いまわすユーザは多い。電子メールのインターフェースのほうが使い慣れているし、わざわざ複数の画面を開いて作業を行うのを嫌がる人も多いからだ。
こういう理由でせっかく導入したSharePointも全体の3割のユーザは全く使わないか月に1回程度しか使われないそうだ。シェア80%を超えるSharePointですらそうなのだから他の文書管理ソフトを使っている場合はもっと酷いのだろう。
harmon.ieを導入すると電子メールのサイドバーがこの文書管理用に拡張される。
文書は実体のWORDやEXCELのファイルではなくSharePoint上のリンクでやりとりされて、このサイドバーから各文書の編集者や作成者の情報を見たり、IMやビデオ会議を呼び出したりできる。文書の評価機能もあるようだ。
英語の記事だしharmon.ieも今のところ英語版しか無いようなのでいまいち機能の詳細までがわからないが、アムウェイではこのソフトの導入によって、6,000人が1日につき
73,000個の添付ファイルを送っていたのを42パーセント削減したとありかなり興味を引かれる。SharePointのネイティブインターフェースよりも6倍速く添付ファイルの操作ができる(61秒->11秒)そうだ。
ちなみにharmon.ieには、電子メールにNotesを使っているユーザ向けのもの(harmon.ie for SharePoint, Notes Edition)とGoogle.Docs(harmon.ie for Google Docs Enterprise)版もあるようだ。