ウィキペディアやQ&Aサイトなど集合知を活用するサイトは相変わらず盛り上がっているが、また新しい集合知活用型サイトができたようだ。「価値ぽん」というサイトだそうで、明確な値付けが難しい事柄やサービス等の価格・料金の目安を皆で投票して算出しようということだ。サイトの案内には以下のようにある。

家電、パソコンや車などのように、定価や目安となる価格がはっきりしている商品やサービスは、価格比較サイトを参照することで適正価格や最安値を知ることが可能です。

しかし、価格の基準が曖昧で、定価や目安となる価格がよく分からない商品やサービスの価格は、比較サイトでは知ることができません。
例)リフォーム費用、エステ料金、誕生日プレゼントにかける費用、弁護士費用等

価値ぽんは、そのような悩みを解決することを目的とした、ユーザー参加型の価格(料金・費用・値段・金額・代金)相談サイトです。

 Q&Aサイトなどでも相場を聞く質問はよく見かけるので面白いと思う。実際に私もご祝儀やお年玉などの相場をネットで調べたことがあるし。

 ただ、ちょうどこの前の週末に日経新聞で読んだ記事にはお寺の住職さんがこんなコメントをよせていた。

 システム化が進みすぎた社会はあまりよくない。ある会社がお布施などの相場を纏めて公開したが、それをそのまま鵜呑みにして安易にお布施を払う人が増えている。
 しかしながら元来お布施というのは、お坊さんから得たものに対する感謝の印であって、時と場合や人によって違うものであり、それを幾らにするかを悩むのは当然だし、むしろ悩むことが重要だと思う。

 これも一理あり、心の隅には留めておきたいと思う。

===2010/10/13 15:10 追記
 ちゃんと調べたところ該当の記事は、2010/10/11付けの日本経済新聞朝刊の「領空侵犯:システムに頼りすぎるな  心を活発に働かせよ」という作家・福聚寺住職 玄侑宗久氏へのインタビュー記事でした。該当部分だけ以下に引用させて頂きます。

 「お布施は葬儀の際の読経や戒名に対する対価ではありません。定まった価格などがあるはずもなく、百人いれば百通りあるのがお布施の本来の姿です。どうしたらよいのか戸惑う人はいるでしょう。しかし、どうしたらよいのか思い悩むこと自体がとても大切だと思います」

 「禅では人間の心が活発に働くことが大事だと考えています。しかし、システム化が進むと、どうしたらよいのかあれこれ思い悩むことがそもそ もなくなってしまう。心が死んでしまうのです。社会が変質し、余裕が失われ、人々が逡巡(しゅんじゅん)するのを待てなくなってきているせいかもしれませ ん」

yoi

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吉川 日出行

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