皆様、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 今年は年末から正月の3が日までを完全に休暇にしてしまったのでこれが最初のエントリーだ。年の始めということであちこちで今年の予想などが書かれているのにならって、私もなんとなく2009年に周辺分野で起きそうな事をいくつか書いておきたいと思う。

 まず今日はBtoCというかインターネット系の分野での予想を書いてみたい。

ブログ界はマルチメディア化する
 昨年末のITmediaの特集記事でも書いたのだが、今年はパーソナルメディアとしてのブログがマルチメディア化すると思っている。個人的に昨年はなにげにUsteramのブレイク年だったのではないかと思っている。既にネット関係のイベントはこうしたネット配信するのが普通になった。まだ今はこうした動画配信ツールとその後のレポートとしてのブログは別立てになっているが、じきに統合するようなツールがでてくるのではないか。
 それと並行して一部のブロガーやコンテンツホルダーがこぞってネット放送を始めたのも昨年だ。PCにマイクをつけるだけで一般人が手軽にDJになれたり先ほどのUstreamを使って動画もセットで配信するVJなんてのが出来るようになった。年末にニコニコ動画がニコ生をバージョンアップしたことも大きいが、2009年以降は従来の文字だけでなく音声でパフォーマンスをする人が増えると思う。
 その過程でブログプラットフォームの勢力図も変るのではないか。そういえば年明けからイキナリWordPress関連のエントリーをいくつも見かけた。今まで日本ではシックスアパート系のツールが人気だったがそろそろ欧米のようにWordPressが逆転するかも知れない。ブログプラットフォームでも先ほどのマルチメディア化の流れをいち早く機能拡張などで取り込んだ振興ベンダーがアメブロやココログ、はてなといった従来の勝ち組に取って替る可能性はあると思っている。

コミュニティビジネスは有料化ベースが増える
 既に昨年の終わりに話題になったようにネットでの広告収入を主体とした無料でサービスを提供するというビジネスモデルは既に破綻寸前だ。日本でもこれまでにSNSやネットゲームなどでユーザに課金するビジネスモデルは存在したが、今後はそういったサービスが増え、各サービス内での有料ユーザーの比率も増えそうだ。
 この場合課金の代償はより快適な場の提供や利便性という事になる。ただ競争の激しいネットサービスの場合利便性という面では直ぐに出てくる競合の無料サービスに対して差別化しにくいので、まずは後発との差別化が容易なコミュティ系で場代としての課金が始まると予想する。
 今はこの場代としての課金の趣旨やその金額についても、カフェスタのような土下座お願い的なものやニコニコ動画のように実質的に無料ユーザに比較して金額ほどのメリットが無いものなどさまざまだが、今年1年をかけて相場や機能差などが試行模索されて妥当なラインへ落ちついていくのだろう。

米国発のソーシャルブームがやってくる
 最近米国のインターネット業界では「ソーシャル」が大ブームだ。いろんなサービスがソーシャル化機能を取り込んだりGoogleやFacebookが仕掛けるソーシャルプラットフォームへの対応を進めている。このソーシャルブームの流れは春以降に日本で活発になると思う。
 少なくとも日本の大手サービスのいくつかはその頃までに「Google Friend Connect」「Facebook Connect」のいずれか(あるいはもしかしたら日本独自の第3極が登場する?)のプラットフォームに対応して他のソーシャルサービスとの機能連係をしていくはずだ。そうなったときに、これまではやや欧米とは違った進化をしてきた日本のソーシャルメディアがどう変化するかにはちょっと注目している。
 そう思って2008年末時点での日本でのソーシャルメディアがどうなっているかについて後輩達と手分けしてちょっと調べてみた。この結果をまとめた図が中村君のブログに「今流行のWebサービスを分類してみた」として公開されている。

以下は米国版を参考にしながら日本版を考えていて私が思った事だ。

  • (もう有名だが)日本は匿名でのコミュニティに結構人気がある
  • 特化型SNSは前からあったが、ここへ来てやっと有名になってきた
  • (案の定)音楽を中心としたソーシャルメディアは日本には少ない
  • (その反面)お絵かき中心メディアが日本では大人気

 図の花びらの上部には、ソーシャルメディアで繋がるときに媒介物が無形のもの、下部には媒介物が有形ものを集めるようにしているのたが、こうやってみると日本では無形ベースのコミュニティ系がより人気のように思えてくる。
 この図は2009年にどう変化するのだろうか。複数のサービス感でのソーシャル連携が進むとクチコミ/評価あたりのウエイトが高まりそうだし、広く薄いコミュニティ系は集約されて淘汰されそうな気がするが、本当にそうなるのか。ちなみに2年前(2007年)に同じようなことを考えて描いた図はこれ(参照「日本におけるソーシャルメディアの俯瞰図」)

明日はエンタープライズ分野での2009年の予想を書く。

yoi

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吉川 日出行

みずほ情報総研勤務。情報共有や情報活用を主テーマにコンサルティングや新ビジネスモデルの開発に携わっている。

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