企業向けIT産業とコンシューマ向けIT産業はいつまで同じ業界にいられるのだろう?
リクルートとサン・マイクロシステムズ主催のMASHUP AWARDS 4の結果発表があり、19日には表彰式も行われたそうだ。MASHUP AWARDS はまだ4回目だがレベルがすごい勢いで上がっているのに驚愕する。特に今年の最優秀賞の「ChaMap」と優秀賞の「Newsgraphy」はそのままサービス化してマネタイズできるんじゃないかと思うほどの出来だと思う。
しかしこの進化のスピードだとかそこへの才能の流入だとかを見ているとこれからのIT産業ってどうなるのかなとか真面目に考えてしまう。産消逆転現象という企業向けのITよりもコンシューマ向けのITのほうが進んでいるようになったと言われて久しいけど、もはや企業向けとコンシューマ向けで技術の進化だとかそこにいる人の考え方の変化だとかの時間軸は1桁くらい差があるんじゃないだろうか。
私は企業向けITを生業とする会社に所属しながら最近のコンシューマ向け技術を企業向けに展開するような仕事をしているわけだが、このところ両者がますます乖離していくような印象を受ける機会が増えてきている。内部統制強化やらJ-SOX対応などはその典型だ。
それはそれで仕方がないし時代の流れだとは思うのだけど、企業向けIT産業とコンシューマ向けIT産業ってこの先いつまで同じ業界にいられる、というか括られるのだろうか。それとももはや別の業界と考えた方が良いのかな。
かつてこのように分離していった業界って他にもあるのだろうか。
===2008/10/21 PM14:00追記
飲食業では、以下のように分離しているというご指摘をいただきました。
「企業向け飲食(接待)産業....銀座とか赤坂とか」
「コンシューマ向け飲食産業....その他全般、露地やガード下も含む」
なるほど・・でもこの場合とはちょっと違うようなきもします。