クチコミを見える化する手法が続々と
日本記念日協会によると先日の8/2はBuzzの日で来月9/3はクチコミの日のようだ。なぜこの暑いじきにしかも同じような記念日が続くのか、そして11月25日のバイラルの日もあわせて同じような記念日がいくつもある理由は謎だが、実際最近口コミ情報を分析するサービスが増えてきているようだ。
こうしたツールはテキストマイニング技術を使って、ネットのブログやSNS、掲示板上に書かれた記事を分析し、頻出単語やそれらの共起度合い、意味解析による好意的なのか否定的なのかの判断をおこなう仕組みになっている。テキストマイニング技術自体は結構前からある技術なのでそんなに目新しくはない。しかしながら最近続々と発表されるツールでは、分析をした結果のレポートや表現方法に各種の趣向を凝らしており、私はこちらの面で注目している。
5月頃に展示会で見かけたプラスアルファ・コンサルティングの「見える化エンジン」というサービスでは、単語の関係をマップ表示するだけでなく、テキストを解析して得た消費者の感情分析して要望・疑問・否定などに分類し、その結果をアバターの表情で視覚的に表現する機能を実装していた。「見える化エンジン」は、先日マクロミルに採用されたそうなので、アンケート調査の分析結果などで今後さらに面白い表現方法を提示してくれるかもしれない。期待している。
また、先月にプレスリリースのでた大日本印刷の「未来見(サキミ)」というサービスでは、テキストマイニングした結果を樹木的にアウトプットできるようになっている。これは「モアハピ部」というサイトに既に導入している。樹木図はこれまでの主流であってタグクラウド形式とは、違った見え方なのでなんかいろいろと気づきが誘発されそうな気がしてくる。
また、この両者の口コミマーケティング用のBuzz分析ツールは、ASPで提供されているのも特徴的だ。分析作業は、思いついたときに直ぐやってみたいというニーズがある反面、そんなに長く継続してやるものではなさそうなので、ASPで手軽に試せるのは使う側にとってはありがたい。
最近「見える化」は流行だが、見せるの部分は分析の技術よりもまだまだ改善や改良の余地はあって今後もいろんな見せ方が提案されるはずだ。今日の口コミの分析ツールで紹介したが、こうした見せ方の技術は他の分野でも何かと応用が利く。提案書や報告書のキーチャートに使うことだって可能だ。分析系の仕事をしている人は暇なときにウォッチして色々試しておくと良いと思う。