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エンタープライズコラボレーションの今と今後を鋭く分析

意思決定のITによる支援について(続き)

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(意思決定というものを引き続き考えてみる)
 前回のエントリーで意思決定を単純化したモデルの話を紹介した。あのモデルはたぶん1人で1つのことを決定する際のものとしてはそうは外していないと思うのだ。しかし企業など実際の組織における意思決定となると若干アレンジが必要になるように思う。

 最初に考えたのはこのモデルが複数個連続して行われるというようなもので、これだとすると意思決定の所要時間を短縮化する為の一番簡単な方法は階層を減らして意思決定の回数を減らすことになると考えた。しかしよくよく考えると実際にはこのような繰り返しのモデルではなく、選択肢を集める役割の人と選択肢を絞り込んでいく役割の人が別だったり、意思決定する人が複数いて、徐々に選択肢が絞り込まれるようなモデルになるのではないかと考え始めている。

2  そして、このように役割が分担されると、途中で各選択肢をわかりやすく提示するという作業が必要になり、この際に前工程の担当者と後工程の担当者間の認識を同一化するためのコミュニケーションツールが必要になる。こういった場合の表現方法としては比較表やデシジョンチャートが使えるので、この比較表やデシジョンチャートを自動的に描いてくれたり、検討の途中で前提条件や要素の変更があったときに即座に修正を反映してくれるようなツール(システム)を考えることができれば、これも立派な意思決定支援システムになりそうだ。

 そう思って先進システム事例を探してみた。比較表については、既に価格比較サイトやITの製品情報提供サイトで簡易に比較表を作れるようなサービスが出来ており参考になった。しかしデシジョンチャートについてはどうだろうか?オンラインでそういうチャートを描いてくれるサービスやツールは、今のところまだなさそうな感じだ。

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