ANAのトラブルで予定変更
どなたかも書かれていましたが昨日全日空(ANA)の大規模なシステムトラブルが起きました。じつは私も今日の午後に福岡で打ち合わせを控えていて昨日のニュースにはびっくりして、あわてて予定を変更しました。
10時前後の飛行機の予定だったのでいったん会社に早出してメールなどを処理してから羽田に向かう予定を、昨晩のうちに会社に行って出張用の書類の持ち出しを行って今朝は、2時間もはやく羽田入りして場合によっての変更や振替に備えることにしました。
結局昨夕の復旧作業が功を奏したようで、今朝は順調に発着が進んでいるようで窓口で2度ほど確認しましたが予約便は予定通り発着するということで変更は不要、その結果こうして待合ラウンジで時間をつぶす間にエントリーを書いています。
システム障害の詳細の原因などを知らないので迂闊なことは言えませんが、ニュースによると先日行ったシステム更改作業をバックアップなどを使って元に戻したとのこと。一応昨日の夕方には復旧し、翌日の今日にはほぼ全面的に元に戻っているようですが、この措置にかかった時間ははたして長すぎたのかそれとも仕方の無い長さだったのでしょうか?
もちろん公共性の高い航空業界でこうした基幹システムのトラブルはあってはならないものでしょうが、あえて現時点でのニュースを読んでいる限り、一応システム業界に属する私としては障害が起きてからの今回の対応はそれでもかなり手早かったほうではないかと感じています。これはあくまで私の想像と私見ですが、障害の原因が正確に判っていない状態でシステムを更改作業前の状態に戻すという判断を行うことは、それなりに勇気のいる決断のように思います。また復旧を行った後にテストを行うことなどを考えると18時に復旧し翌日正常に戻っているのは、事前の復旧時の対策マニュアル整備などが効をそうしたのかもしれません。
繰り返しになりますが障害はできるだけ起こさないほうが良いのは当然ですし、少なくともこの障害で数万人に迷惑がかかったことは残念で失礼なことです。
このところのシステムの大規模化と複雑化でひとたび障害が起きると人手での代替は難しくなっていることを考えると改めて、テスト、冗長化、BCPといった分野にこれまで以上にお金と時間をかけるべきだし、特にBCP系の手法やノウハウは社会的に公開/共有したほうが良いのではないか、などと飛行機を待ちながら漫然と思ったりしています。
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