[定点観測]実名ブログ界の動向 2007年3月版~ブログの存在感向上の動き
恒例のITmediaのオルタナティブ・ブログとイザ!(iZa)記者ブログと専門家ブログの3つの実名ブログでの2007年3月の投稿状況の分析結果である。
まずブログ全体の動きであるが、オルタナティブ・ブログでは6名が新規に加入、記者ブログのほうは変動無しであるが、イザ!(iZa)の専門家ブログのほうには、8名が新規加入して35名になった模様。但し、イザ!(iZa)上のバナーでは専門家ブログは依然27名表記のままである?
===2007/04/03 AM 追記
イザ!(iZa)上のバナーでは専門家ブログのバナーが人数表示でなく「増員中」に変更になったことを確認===
今月は3つのブログ全てで継続率が低下した。この定点観測では、毎月月に1回以上投稿するブロガーをアクティブ・ブロガーとカウントして、ブロガー全体数に対する比率を継続率としているがこれらの数字は先月と比較して、オルタナティブ・ブログが58.7%(先月分補正あり)->57.5%、記者ブログが77.0%->66.2%、専門家ブログは100%->88.6%となった。{表参照}これに反してアクティブ・ブロガーの平均投稿数は全てのブログで上昇しているが、これは2月と3月の暦日の差ということで説明がつく範囲である。
さて先月は実名ブログの周辺でもちょっといろいろと変わった動きが出始めた。イザ!(iZa)記者ブログではブログを本にして出版するという企画が遂行され、「阿比留のブログ」が産経新聞社より出版された。実はこの本の出版記念パーティには私もご招待いただき、いそいそと参加してきたのだが、自民党の中川政調会長を始め政治家の方が何人も出席される盛大なもので、パーティの最後には出席者全員に「阿比留のブログ」が配布され、ミーハーな私は阿比留記者直筆のサインまで頂いて帰ってきた。実は帰宅後に本の末尾にあった著者紹介で、阿比留記者が私と同年齢だと知ってちょっと驚いたり嬉かったり。
ちなみに肝心の本の売れ行きのほうもパーティで報告されていたが、ネットでは好調、書店ではまあまあという感じだと言うことだ。
もうひとつのオルタナティブ・ブログのほうでは、ITmediaエンタープライズチャネルで「オルタナブログ通信」というタイトルで、オルタナティブ・ブログ・ウォッチャーともいえる連載が始まった。森川記者による週1回(?)のこの連載では前週のオルタナティブ・ブログでの動きとして、主だった記事を10数個程度取り上げてその内容を紹介している。自サイトで運営しているブログのエントリー自体をネタにしてそこから改めて記事を起こすというのは、まさにITmediaならではの面白い企画ではあるが、ブロガーの私自身としてはITmediaの記事をきっかけにエントリーを書いたりしているのを、それがまた記事のネタになるというのをみて、なにかループしているような不思議気持ちだ。
ただこういった動きはブログをメディアとして認め、ブロガーもジャーナリストの一種として認識されつつあるひとつの証拠になあると思う。時代の流れとしては注目すべき事象だろう。そうすると次には、ソーシャルブックマーク・ウォッチャーだとか動画共有サイト・ウォッチャーといった連載も始まるかも知れない。