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エンタープライズコラボレーションの今と今後を鋭く分析

米IBMのデータやグラフを媒介とするソーシャルメディア

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 Buzzy Dizzy Biz経由で知ったのだが、1月23日から米IBMがデータとグラフを共有して、それについて皆で議論するという新しいソーシャルメディアサービス「Many Eyes」を開始している。

 「Many Eyes」にユーザ登録すると、既に登録されているデータを元に自分でグラフを新規に描くことができる。グラフのテンプレートはあらかじめいくつか用意されているので、「data sets」から好きなデータを選んだ後に「visualizations 」ボタンを押して自分の作りたいグラフ形式を選択するだけでグラフが完成する。作成したグラフにはいろいろなコメントをつけられるので、グラフを見ながら様々なディスカッションをして、群集の叡智(クラウド・ソーシング)を導き出そうという試みだ。
 自分でデータをアップロードすることも可能で、これは「upload data set」メニューから行える。アップロードは、EXCELなどのデータをコピ&ペーストしたTSV(タブ区切り)形式をフォームに貼り付けるだけで簡単に行えるし日本語もきちんと通るようだ。
 
 実際に試しに総務省の統計局のページにあった「特定サービス産業動態統計調査 」の「情報サービス業」から引用ということでいくつかデータを抜粋してアップロードしてみた。

がこれ。次にグラフも作ってみる。

 どうだろうか。グラフをGUIからグイグイと動かせるのがなんか気持ちよい。

 グラフとして視覚化したデータをもとに議論するとなんか違ったことがいろいろ出てきそうな感じはする。同じグラフでも見方はいろいろあるし別の人が別の視点で見てこそ気づくこともあるだろう。私自身仕事柄、調査結果や統計データを扱うことは多いのでその際にはこうやって「Many Eyes」にグラフを上げて今後いろいろ試してみようと思う。

 データやグラフに付き合いの多い方は一度参加してみてはいかが。

===2007/2/14 PM追記

 ネット上でBlog検索エンジンとソーシャルブックマークサービスについての参考データを見つけたので、データを引用させていただいてグラフ化してみた。

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