休眠サイトより休眠レジストのほうが危険
昨年末に韓国で休眠サイトの大掃除キャンペーンが行われたそうである。
-以下その記事から一部を引用-
Webサイトのほか、ポータルサイトおよびコミュニティサイト内の個人ブログ、同好会サイトなどの休眠サイトを閉鎖するといった処置をとることで、これらを悪用したウイルス流布、および個人情報の無自覚な露出を防ごうという目的がある。
休眠サイトの整理は管理者自らが行う場合もあれば、ホスティング業者やポータルサイトなどが行う場合もある。
(一部略)
一方、ホスティング業者やポータルサイトなどが整理する場合は、まず管理者にメールで知らせ、同意が得られれば閉鎖を実行する。連絡がない場合は、とりあえずサイトを書き込み禁止にしておいたり、後で復旧可能な閉鎖状態にするなどの処置をとった。
-以上引用完了-
掃除の目的が、ネットワーク上でのリスクを回避・削減するためということで、コミュニティやポータルサイト、ホスティング業者など、Webサイトを管理している業者もユーザ保護の関連から積極的に協力し、国をあげての取り組みになったようだ。良い取り組みだと思う。日本でも同じようなことをやって欲しいと思う。このアイデアについては既にヤフージャパンがYahoo!クイックリサーチを使って「休眠サイトの閉鎖に関する意識調査」として調べている。一部で休眠サイト廃止=言論統制だと勘違いされたりしたものの、結果は7割が賛成したとのこと。ネット世論もおおむね賛成のようで、これは個人情報漏洩等のリスクに皆の意識が高まっている証拠だろう。
しかし休眠サイトよりもっと怖いのは、休眠レジストだと思うのだ。私自身も昔出始めの頃に試しに登録したサービスや、興味があって登録したメルマガへの登録情報をそのままにしていることがある。これはある意味重大なリスクだと思ってはいるのだが、最近でも新しいサービスが発表されるととりあえずメールアドレスを晒してID登録をしてしまう。念のためにいくつかのパターンは持っているが、全部をユニークにするのは困難なので現実的に全部を完璧に管理しているとは正直言いがたい。本来的には各サービスを使わなくなった時点でこまめに登録情報の削除を行うべきなのはわかってはいるものの・・・
同じくYahoo!クイックリサーチには「IDとパスワードを使いまわしている人が5割を超えている」というデータがある。この機会に休眠サイトの掃除だけでなく、休眠レジストの棚卸しと大掃除を業界をあげて一斉に行ってくれないものだろうか?期間を決めて一斉に登録されたIDのメールアドレスに確認を送って再登録処理を促すとともに、メールの届かないIDや再登録処理の無い登録分は、一旦凍結状態などにしてくれると嬉しい。