CIOマガジン『CIOに贈る、ブログ入門講座』
以前に寄稿を行った経緯もあってIDGジャパン様のほうから「月刊CIO Magazine」という雑誌を毎月送って頂いている。その中に今月はちょっと面白い記事が掲載されていたので紹介する。
その翻訳記事のタイトルは『CIOに贈る、ブログ入門講座』。「これからのCIOたる者は、単にただ他人のブログを見るだけでなく、自分自身もブログを立ち上げて情報を発信し、あるテーマについてコミュニケーションを図るというぐらいのことはやるべきではないだろうか」という序文から始まるこの記事にはブログをはじめるにあたって知っておく「3つのルール」というのが提示されていた。ここでいう3つのルールとは
- なぜブログを書くのかをはっきりさせる-例にある米国のCIOがブログを始める目的として情報発信ではなく情報収集を挙げている部分には注目
- 読者を知る-誰に読ませるのかを考える
- 練習して慣れる-自分専用のPC上で2週間くらい試すと良いとのこと
だということだ。どれも別にあたりまえのことだ。企業の中でCIOといえばそれなりの立場のポジションである。実名ブログの場合でもブログだからといってかまえる必要はないし、逆に舐めてかかること無く従来の広報媒体の延長として捉えたほうが良いと思う。
このところ日本にも企業人が実名で書くブログが増えてきているが、このオルタナティブ・ブログを始めとしてこれらの実名ブロガーはマーケティング部門や営業部門、コンサルティング部門の人が大半で、情報システム部門のしかもCIOとなると今のところほとんどいない。セミナーなどでよく講演してくれるユーザ企業のCIOなどがこの記事を読んで一人でも多くのCIOブロガーが今後増えることを期待したい。
さてこの号には他にも『情報管理を革新する「フォークソノミー」』というエンタープライズでのタギングの活用の可能性を探った翻訳記事も掲載されている。こちらの記事もこれまでにあまり読んだことのないテーマで非常に興味深かった。「月刊CIO Magazine」はターゲットが若干ニッチな雑誌なのでここの読者の方には日頃あまりなじみの無い雑誌かも知れないが、この2つの記事は要チェックだと思う。