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エンタープライズコラボレーションの今と今後を鋭く分析

IT系企業のTVCM

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 鶴田さんの「マーケティングとコンサルティングは似ている?」というエントリーでコンサルタントとマーケッターは思考過程が似ているのでは?という指摘があったが、この2つの職種には業務面でも案外共通点が多いのではないかと思っている。私も肩書はコンサルタントであるが、実際にはマーケッター的な仕事に携わることが結構あるし、ここオルタナティブ・ブログにはマーケッターの方によるマーケティングの話題が取り扱われることが多いのだがそれらの内容に興味をそそられたり共感を覚えることが非常に多い。
 さて、そんな私が以前から不満に思っているのがIT系企業のTVCM(テレビコマーシャル)である。IT業界の成長にともない以前よりもIT系企業のTVCMは増加傾向にあると思うのだが、正直その内容に納得のいかないものも多い。
 ちなみに以前からずっと一番気になっているのは

(PCに向かって操作をしながら)「決裁承認がとれました!」「当社の勝ちパターンです!」

と叫ぶ某ERPパッケージのTVCM。これを見る度に、“いやそれは、上司へのお願いメールだろう!”と突っ込みを入れたくなる。百歩譲って単なるメールでないとしても、ERPではなく決裁用にワークフロー製品を売り込んでいるように感じるのだ。
 ERPという名前を標榜するならせめて「さっそく製造計画を変更し在庫を押え物流経路も確保しました!納期厳守をお約束できます!」くらいをセリフとして言って欲しいといつも思ってしまう。「おまかせあれ~」と連呼するのも何だとは思うが、今のCMを見た人が誤解したまま製品を購入して、後からクレームを付けたりすることはないのだろうか、と余計な心配までしてしまう。

 ちなみに私がそんなIT系企業のTVCMの中でも気に入っているのは、マイクロソフトの「私たちには見えます」というコーポレートブランドのものとNTTコミュニケーションズの「ITからICTへ」というメッセージの宣伝である。とここまで書いて気がついたが私が気に入っているのはイメージ的なCMばかりである。IT系の製品はBtoBのものが多いのでイメージがしにくく、その為に製品をわかりやすく説明すると誤解を受けやすくなるということなのか?
 ここオルタナティブ・ブログにはマーケッターの方が多いのだが、これまでTVCMについてはあまり語られていないようにに思う。こんなことを思うのはコンサルタントの私だけなのだろうか。他のブロガーの皆さんは、IT系企業のTVCMについてはどう感じてらっしゃるのだろうか、ぜひ一度意見をお聞きしてみたい。

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