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アリバイづくりのためのコンサルティング

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「シロクマ日報」の「なぜコンサルタントはお金を取るのか」というエントリーを読んで、昔新聞のコラムで読んだ記事を思い出したので紹介してみたい。

 ある記者が証券会社の知り合いの部長さんか誰かに「景気や需要予測といった非常に難しい判断が必要になったときにどうするのか」ということを質問したところ部長さんはこう答えたそうである。

 「そういうときは外部の専門家に予想を頼んでその答えを使えば良い。ちなみにこのとき専門家だからといって予想の的中率が上がるわけではまったくないし的中率の高い専門家を選ぶ必要もない。が、この時のフィーは高ければ高いほど良いしその専門家が高名であればなおさら良い。」 

 この答えの意図は(予想が外れたときに)「あれだけの金額をかけてベストを尽くしたのだから」「あの有名な先生もそう言っていたのだから」と説明が出来るということらしい。すなわち外部の人(コンサルタント)に頼んだからといって別の答えや良い答えが出るとは思ってなくても、外部の人(コンサルタント)にアドバイスを求めることがあるということになる。

 この記事の出典はもう忘れてしまったが、コンサルティング業界に籍を置くものとしては頭の隅に留めておくべき内容だと思ったものだ。

 別にアリバイ作りのためのオーダーであっても、受け手のこちらとしてはベストを尽くすことには変りはないのだが・・・

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