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エンタープライズコラボレーションの今と今後を鋭く分析

マイクロソフトのSharePointとLiveSearch

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 今週マイクロソフトがポータルとエンタープライズサーチについていろいろと発表をしているようだ。その一部が日本のいくつかのニュースサイトにも流れてきている。

どの記事もあまり詳細な内容には触れていないので具体的な内容は良くわからないが、いろんなサイトをざっと見て回った感想をもとに、出来る範囲でいくつかコメントを出してみたい。

 まずSharePointServer2007が発表され、そこには「Knowledge Network」という機能が実装されるようである。これはSNS的な機能だと評されているがどうやらKnowWho機能のようなものだと私は推測した。KnowWho機能についてはSharePointServerの現在のバージョンでも若干の挑戦が行なわれた分野だと思うが、基本的にOffice文書のプロパティ情報をキーにしているということで実質的には機能しないといわれていた。すなわち企業内のOffice文書の大半は雛形文書を複製して作成され、そのときに文書プロパティを変更しないことが多い。結果ほとんどの文書が雛形の作成者のものとして認識されるので、KnowWhoリンクは役に立たない。このあたりの問題を新バージョンではどう工夫してくるのかはちょっと楽しみである。

 ちなみにSharePoint2007にはWiki的な要素もあるようで、海外の一部ではMicrosoft'sWikiと評する人もいるようだ。またSharePointServer2007には、横断的なエンタープライズサーチが実装されSiebelSAPといった基幹系のシステム上のデータも検索できるようなるともいう。このあたりマイクロソフトはエンタープライズサーチ単独での参入ではなく、あくまでドキュメントプラットフォームであるSharePointに検索機能を付加していくという戦略のようだ。

 さて、もうひとつの「Windows Live Search」については、現時点ではちょっとあまり良くわからなった。SharePointServerの機能の一部をそう呼ぶのか、別製品なのか、別製品だとするとSharePointServerのそれとはどう違うのか。引き続き調べていきたい。

 ただいずれにしても米国ベンダーのこういう発表モノは、最初はかなり風呂敷を広げた感じになるので今後の詳報を待ちたいのとより具体的な製品への実装機能の詳細を見てみたい。そうでないと正確なことはいえないし比較や評価はできない。

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