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Windowsの話題を中心に「知っているつもり」のお話を書いてみます。

第30回 WindowsPhoneアプリを登録しました

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大変ご無沙汰しております。一度書かなくなるとブランクはどんどん開いていくものですね。頑張って書いていきたいと思います。(無駄口叩いている間に本題を)

 WindowsPhoneが日本発売になり、三か月を過ぎました。その間iPhone4Sが出たり、iPhone4Sが出たり、iPhone4Sが出たり(^_^;)・・・と話題がとられ気味ですが、アプリ開発者はどんどんアプリを開発しています。そんな私も、「とにかく行動に起こしてみる!!」ということでアプリを一本開発してマイクロソフトのMarketPlaceに公開しました。今回はそのお話をしたいと思います。

この記事の最後に日本マイクロソフトの年末に向けたWindowsPhoneのイベントについて書いています。(本文が長くなりすぎたもので。(^_^;))

具体的なアプリ開発の内容は、アプリ開発者のみなさんやマイクロソフトのエバンジェリストのみなさんのブログなどを読んでいただくのがいいと思います。今回お話しするのは、開発したアプリをどうって公開したかという手順的なお話です。

開発したアプリはBMI肥満度チェッカー

私が開発したアプリはBMI肥満度チェッカーというアプリです。身長と体重を入力すると、BMIの値と標準体重、標準体重との差、肥満度(痩せています、標準体重、肥満1~4)を表示するものです。非常にシンプルなアプリです。実際の作成時間は30分くらいでした。

WindowsPhoneアプリ BMI肥満度チェッカー

 

Marketplaceに公開されています。こちらです。

プログラミングに心得がある方は、動きを見ただけでソースコードが思い浮かぶかもしれませんね。

WindowsPhoneアプリを開発する

開発はWindowsPhone SDKを使用します。こちらは無料で提供される開発環境です。VisualStudio Express for WindowsPhoneとExpression Blendになります。開発言語はC#でWindowsプログラミングと同じで画面に部品を貼り付けていって、コードを書きます。今回開発したアプリのレベルならばWindowsプログラミングの入門書の知識で十分開発できます。

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Expression Blendを使えばより凝ったデザインのアプリの開発もできます。画面のデザインはこちらを使われる方の方が多いようです。

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APPHUBの登録が必要です

ここまでは、SDKに入っているWindowsPhoneエミュレータで動かすことができます。WindowsPhone端末実機で動かすためにはマイクロソフトのAPPHUBで開発者登録をしなければなりません。開発者登録をすれば、一つのアカウントで五台までのWindowsPhone端末でアプリを動かすことができます。

開発者登録には、年間9,800円の費用が必要です。しかし、学生さんはDreamSpark、そのほかの方は現在マイクロソフトが行っているWindowsPhone全国ハッカソン祭りに参加するなどすると無料になるチケットがもらえるなどのケースがありますので、調べてみてください。

APP HUBはこちら

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公開するために準備するもの

折角作ったアプリです。公開しなければもったいないですね。アプリ公開のために必要なものは下記のとおりです。

  • アプリ本体
    拡張子.xapという一つのファイルです。
  • アイコン
    ZUNEのサイトやWindowsPhoneで実際に使うアイコンです。複数のサイズが必要です。
  • 説明文
    アプリ紹介に載せる文書です。
  • スクリーンショット
    アプリの説明に必要です。
  • テスト内容
    公開する文書ではありませんが、マイクロソフトの審査に必要です。

アイコンの準備をする

アイコンの準備は重要です。私のように絵心のないものは一番苦労します。ちなみに私が作成したアイコンは体重計をイメージしたものです。(・・・ということでお願いします。)

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フリーの素材集を使わせていただくことも考えましたが、今回は自分で作ってしまいました。これはPowerPointで作成しました。

必要なアイコンのサイズは四種類

必要なアイコンサイズは下記の四種類です。

  • APP HUB/ZUNE紹介用
    200x200ドット(PC用)
    99x99ドット(モバイル用)
  • ライブタイル用
    173x173ドット
  • アプリメニュー用
    62x62ドット

WindowsPhone ICON Makerを使う

これらのサイズを用意するのは大変ですよね。日本マイクロソフトの川西さんというエバンジェリストの方がWindowsPhone ICON Makerというソフトを提供されています。

WindowsPhone ICON Maker

元絵から、四種類のサイズのアイコンを作成してくれます。

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説明文

説明文は簡潔にダウンロードしてもらえるように書かなければなりません。そうなっているかどうかはともかく、私の場合は下記のような説明文を用意しました。

BMI肥満度チェッカー

身長と体重を入力すると、BMI値、標準体重、標準体重と入力した体重の差を表示します。
また、BMI値により下記の肥満判定を行います。

()内はBMI値
痩せています (18.5未満)
標準体重 (18.5以上25未満)
肥満レベル1 (25以上30未満)
肥満レベル2 (30以上35未満)
肥満レベル3 (35以上40未満)
肥満レベル4 (40以上)

スクリーンショット

スクリーンショットはWindowsPhoneエミュレータの画面キャプチャ機能を使って用意しました。

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テスト内容

テスト内容は、公開するものではないのですが、マイクロソフトの方がアプリ審査時のテストに試用します。どのような動作をするか記述します。複雑なアプリになるほど書く量は増えると思います。

テスト内容

(1) 身長のテキストボックスに、身長(単位cm)を入力
(2) 体重のテキストボックスに、体重(単位kg)を入力
(3) [計算!]ボタンをタップして、BMI、標準体重、標準体重との差、肥満判定が表示されること。
(4) クリアボタンのタップで身長を除くすべての項目が空欄になること。
(身長は次回入力しやすいように1のみ設定済みとする。)

 

APP HUBに登録

いよいよ、APP HUBに登録です。下記の内容を入力します。

  • アプリのタイトル
  • アプリ本体
  • 配布対象
    Marketplaceで公開するか、一部の方にベータテストするかを決めます。
  • バージョン番号
  • 説明文
  • アイコン添付
  • 価格
  • 公開範囲(国)
  • テスト内容

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これでアプリ申請になります。

審査と公開

アプリの審査は、5営業日程度と聞いていますが、実際は2~3営業日程度のようです。私の場合は、木曜日の夜に提出して翌週の火曜日の朝に審査結果が届きました。

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アプリの状況を見ることができます

公開後にはアプリの状況を知ることができます。ダウンロード回数とクラッシュ回数そして有料の場合、売上金額です。(私は今回無料アプリにしたので金額は出ませんが。)表示には一週間のタイムラグがあるようです。

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無事アプリ開発者になりました

ということで私も無事WindowsPhoneアプリ開発者の仲間入りをさせていただくことができました。今回は、まずアプリを公開することが目的だったのですが、今度は本格的なアプリを作りたいと思っています。と言ってもあまり肩に力を入れず、自分の作れるものからどんどん作ってみるのがいいでしょうね。

是非興味のある方はWindowsPhoneアプリ開発に挑戦してみてください。


日本マイクロソフトの企画

日本マイクロソフトはWindowsPhoneにかなり力を入れています。この年末にいくつかイベントがありますので、ちょっとだけご紹介したいと思います。

WindowsPhone Holiday Appsコンテスト

年末年始をテーマにしたWindowsPhoneアプリのコンテストです。入賞者には豪華標品があたるとのことです。詳しくはこちらをご覧ください。→ WindowsPhone Holiday Apps Contest

WindowsPhone 全国ハッカソン祭り

全国でハッカソン祭りが行われます。ハッカソンとはHackとマラソンの造語で、みんなで一緒にソフトを作って最後に発表するというものです。WindowsPhone全国ハッカソン祭りでは、APP HUBにアプリの登録まで行うというものです。

 これに参加すると、先に書いた開発者登録料が一年間無料となります。では、すでに9,800円支払っている私はどうなるのかというと、無料になるトークンをもらえるとのことでさらに一年間無料で延長になるというものです。

興味のある方は是非参加してみてください。

開発者情報番組 UX-TV

ustreamによるマイクロソフトの開発者情報番組です。毎週配信で、WindowsPhoneのアプリ開発のお話を日本マイクロソフトのエバンジェリストのみなさんがされています。オルタナブログで書かれている高橋忍さんも出演されています。手作り感がいっぱいで楽しくて勉強になります。

マイクロソフト開発者情報番組 UX-TV

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