ひらめきと発想のショールーム:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) ひらめきと発想のショールーム

瞬時のひらめきと気づきの発想とがデザインするNewマーケティングヒント集

先日、自社のWebを作っている最中の知人から、「制作途中のサイトを見てもらってもいいですか?」 という連絡が入りました。
そう言えば、ここ数年、「このサイトの制作費、こんな見積をもらったんだけど妥当かどうか見てくれる?」 というご相談を、いろんな方々からかなり受けた気がしています。
自分のやっているビジネスにはプロであっても、Web制作となると、制作費を提示されたところで、何をどう評価して判断していいのやら、さっぱり!という人は、まだまだ多いんですよね。

以前、「Webサイトの制作費は、ページ5万円が相場ですから、かなり御安くしてあります!」と言いつつ手渡されたという50万円の見積を見せていただいて、「え・・・」 とあっけにとられたことがありました。
原稿は全てクライアント側で作成し、企画書類は何一つ提出されることなく、テキストを流し込んで作ったページがほとんどのサイトなのに、「ページ5万円が相場」 はないでしょう??

「プロの歌手のディナーショーは、1~2万円が一般的だとしましょう。
 で、もし、町内カラオケ大会の優勝者が歌ってくれるイベントのチケットが1万円と言われたら、買います?
 今回の出来栄えを見る限り、残念ながら町内カラオケ大会・準優勝レベルかも。」

契約は既に交わされている上、8割方完成した時点でご相談いただいても、どうにもして差し上げられず。(^^;
なので、冗談まじりにこんな風にお話しした記憶があります。

そのケースは、契約書の内容もため息が出てしまうものでした。
クライアント側の事情 (素材が指定日までに揃わないなど) で作業が遅延した場合は、ペナルティーとして追加料金を払ってもらいます!と書いてあるのに、クライアント側が期限どおり素材提供したにも関わらず作業が遅れた場合の自分たちのペナルティーには全く触れていないのです。
これではまるで、クライアントがWeb制作に関しては素人だから気づかないだろうと、自分たちにとって都合がいい契約内容にしたみたいじゃないですか。

一般的なビジネスの契約書なら、内容にアンバランスな部分がないかどうかなど誰でもチェックするはずなのに、ITとなった瞬間、何故見落としてしまうのでしょうね。
もし、制作会社が故意にそうしたわけでないとしても、ずっとそういう仕事をしてきたということですから、いずれにせよ、事前に相談されていたら 「私なら、この会社には頼まないかな、頼むとしても、契約内容を修正いただくでしょうね」 とお話ししたであろうことは確かです。

葬儀会社の見積が不明瞭だ!という話はよく耳にしますが、Web制作についての見積も不明瞭なものが多いですね。
もちろん、私が一緒に仕事をしている企業はみな、納得の見積内容を出してくれるので安心。(^_-)-☆

冒頭にお話しした知人の会社の制作中サイトは、「これ、素人が作ってるのかしら?」 という第一印象でした。

デザイン自体も 「ん?」 だし、メニューリストをクリックすると同じ窓内にコンテンツが開くのに、概要の書いてあるテキストエリアのボタンからだと別の窓がどんどん開てしまう作りになっている他、操作性がまるっきり一貫していないのです。
さらに、会社の顔とも言えるロゴは、まるでPowerPointか何かで作ったものを貼り付けたかのようにガタガタ(あらあら/苦笑)、意味のない可愛いアイコンをちりばめるなどなど、もう、頭がクラクラしてくるようなサイトになってしまっていました。
Webプロデューサーをしていた頃の私のチームにこういうスタッフを見つけたら、「手伝ってあげるから、即、再勉強を!」 とお願いしたでしょうね。(苦笑)

「このページは、そうねぇ、3千円ってとこかな、これは5千円程度、ここだけは2万円でもいいかも」 と私の評価で計算をしていったら、ほぼ、支払った謝礼と同額。

「トライアルケースということで、超破格でお引き受けします」 と言われたそうですが、サイト構成案も進行スケジュールも何一つ提供されることなく、上述のようなワーク&仕上がりで、一体どこがどう破格なんだろう・・・と思うばかり。
ただ、「全然破格なんかじゃないけど、損だけはしていなくてよかったね。」 だったので、当人も 「いい勉強になった」 と諦めがついたようす。
もう、これ以上この制作者に仕事を依頼するのはやめます!と言っていたっけ。

ちなみに、依頼する前にしっかり 「どんなWebサイトを作ったことがあるんですか?」 と尋ねたそうですが、そのサイトの企画・構成からやったのか、ただただ依頼を受けてデザインとHTML制作だけを担当したのか、それとも、デザインも出来上がっているページにテキストデータを流し込んだだけなのか、それを確認しなければ「このサイトを作りました!」 だけ聞いても意味がないですよ、ということも話しました。

念のためにと、制作者の名前を聞いて検索したところ、某社のWebクリエイターとしての登録を発見!
その会社の募集要項には 「Flash、Illustrator、Photoshop経験者優遇」 と書いてあって ── Photoshopって、一般のブロガーや中高校生も使っているものなのになぁ~、と。
(誰かの評価をする際、その人が登録している会社の募集要項も一つの指標になりますからね)

デザインはメチャクチャかっこよくても、SEO的には全く以てNGで誰も見に来てもらえないケース、仕掛けに凝ってしまったがために重たくてなかなか開かないトップページになっているケース、とっくに本番稼動をしているのに、メニューのリンクが正常に働かないなど 「納品前に動作確認をしなかったでしょ?」 というケースetc.etc...、「これって仕事って言わなくない?」 と問いかけたくなるサイトが結構目に付く今日この頃。

今は、お仕事メニューに入れているわけではなく、たまたま知人やご紹介などでご相談をいただいた場合にのみお手伝いしているWeb診断ですが、Web制作者(or Webクリエイター)のプロを名乗るには技量もノウハウもまだまだ足りていない 『普通のWeb入力ワーカー』 と、「ページ10万 (プログラミングを要しないページで) 払っても惜しくない!」 と断言できる 『スーパーWebクリエイター』 の判断がつかないみなさんのために、「その見積と技量、判断&評価します!」 というメニューをご提供すべきなんじゃなかろうかと、真剣に考えたりしたほどでした。(苦笑)

とりあえずは、そのうち簡単な判断ポイント (あくまでも“カンタン”なレベルですが) をまとめて書きますね~!!
お楽しみにお待ちくださいますよう☆

kiko@尾花

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尾花 紀子

尾花 紀子

ビジネスコンシェルジュ
グローバル教の巨城(笑)IBMで育ちながら、常にエンドユーザー視点を外さなかった頑固者。
男性たちの論理もグローバルのよさも知りつつ、あえて、末端の市場を握る女性にこだわる異色のアドバイザーです。

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