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人としての品格が育てば──インターネット護身術セミナー報告

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島根県のインターネット安全啓発事業のキックオフイベント 『インターネット護身術』 セミナーを行ってから、はや三週間。
セミナーと時を同じくしてメル友募集サイトが原因で小6女児が行方不明になっていたことは既に書かせていただきましたが、10月にはこのほかにも、ブログやケータイメールによるいじめが原因の、女子高校生(@山梨)自殺未遂や、抑うつ状態になり被害届けを出した男子中学生(@奈良)のニュースが報じられました。
ブログやケータイメールでのいじめ‥‥もはや、大人の仕掛けたワナに巻き込まれる子どもを守ろう!だけでは収まらない状況になってきていることを、認めせざるをえません。

インターネット護身術に聴き入る松江会場の様子島根県は東西に250キロ。 県庁所在地である松江だけで講演を行っても、限られたエリアの人しか聴きに来ることができません。 そこで、島根では松江、大田、浜田と3箇所でIT推進プログラムを提供しています。
今回は、移動距離と講演時間を考えて、松江と浜田の2箇所で行ったイベントでしたが、熱心な親子、インストラクター、シニア世代が多数参加くださって、どちらも会場はいっぱい。 関心の高さをひしひしと感じました。

最初の30分、県警のサイバー犯罪担当官がリアルな現状をお話しくださいました。 警察の方が語る事件の現状や件数は、聴き手の心にストレートに響くなぁ~というのが、後ろで聴かせていただいた私の実感でした。

それを受けての私の話。 二人の子ども(現在中学生)が小学校低学年から、子どもとネットに関する実態を見つめ、公私両方の立場でさまざまなアドバイスをし続けてきましたが、上述の 「ブログやケータイメールによるいじめで自殺未遂」 というニュースが飛び込んできて数日後の講演。
架空請求、チェーンメール、アダルトサイトの裏側に潜んだワナなど、リアルな事例を元に受講者とコミュニケーションをしつつ進めるいつものスタイルを取りつつ、いつもとは違うポイントを何度も強調させていただきました。 それは。。。

これまでの事件は、大人が悪意をもって仕掛けたワナに、警戒心の薄い子どもたちがひっかかってしまって起きていたけれど、これからは、大人が介在しない “子どもたちだけの世界” でも事件や事故が起きる。

講演チャートの一部/ネットはパーソナルメディア。。。ということです。
大人が手をこまねいている間に、子どもたちは先生や親に知られることなく使えるパーソナルツールだと悟ってしまっているのだということを、親も、先生も、しっかりと自覚していただきたいと、訴えたのです。

パソコンがリビングルームに置いてあるから大丈夫、インターネットもケータイもフィルターをかけたら平気だろう、というように 「○○をしたから安心!」 と思うのは、大人の勝手です。 でもそれは、【大人が安心】なだけで、【子どもが安全】ではありません。 身近な大人たちが勝手に安心して、安全だと思い込もうとするから、子どもたちが危ないのです。

では、大人たちはどうすればいいのでしょうか。

  1. まずは、妙な苦手意識や警戒心を抱かず、時には子どもに教わったりしながら、前向きにパソコン、インターネット、ケータイに向き合うこと。
  2. 子どもたちよりも何倍も生きて多くの経験をしている大人が、安全な使い方(難しい技術ではなく)や安全なコミュニケーション方法を一緒に考えてあげること。
  3. あれをしてはいけない、これをしてはダメと、禁止ばかりしないこと。 子どもは興味のカタマリ、 ダメと言われると隠れてするようになります。 これが危険を招く。 困った時は何でも相談できる関係を築き、小さなケガをして学ぶ(免疫を作る/経験を積む)ことが大きなケガに至らないためには一番なのだと考えてあげること。
  4. ネットはコミュニケーションツールなのだから、現実のコミュニケーションと何ら変わりません。 パソコンやケータイの向こう側に人がいることを “常に” 頭に置き、「相手の気持ちや状況を考えたやり取り」 や「自分の護身」 を忘れないように促してあげること。

どれも決して難しいことではありません。 ネットだからと気構えることなく、ごくごく普通の 「生きていくための知恵」 を 「モラルやルールやマナー」 を教えてあげましょう!一緒に考えてあげましょう!ということだけです。
講演では、手を変え品を変え角度を変え、幾度となくこの4つのポイントをお話ししたので、受講者のみなさんの心にしっかりきざまれたかな、と。(^^)v

浜田の受講生から、「kikoさんがセミナー中にお話されていたように子どもたちに話をすれば、反発することなく理解してくれそうな気がしました」 というコメントもいただきました。 こんな風に、この講演が、親子で、教室で、話をするきっかけになってくれたらいいな~と思っています。

それにしても。
今日は、フジテレビが6時間もの時間(生放送)を費やし、「品格」 をキーワードに日本の教育を考えています。
人としての品格が育てば、悪意ある大人のワナにはまる子も、自分自ら悪意ある行動を取る子も減ってくるはず。 大人たちが横着せず、自分の都合で子どもに向かわず、ちゃんと育てさえすれば!

だってそれは、現実の世界でも、ネットの世界でも、全く変わらないことですもん♪

Comment(3)

コメント

浜ちゃんの奥さん(名前忘れてしまい・・)がコメントしていたとおり、子供たちが臆することなく「イジメをやったことがある」と手を挙げることに、問題解決のヒントがあるような気がしました。

それにしても、品格を取り上げる番組の司会、進行役の品格は???という気がしてしまいました。。。

大木さん、こんばんは。 コメントありがとうございます。
テレビ、観ていらっしゃるのですね。(司会・進行役の品格、まじめなコーナーはNGじゃないのですけれど/苦笑)
講演中 「チェーンメールを回したことがある人」 「アダルトサイトを見てしまったことがある人」というような質問をすることもありますが、ちゃーんと、私に見えるように胸元で手を挙げてくれます。
逆に、親や先生への質問の場合は、手を挙げさせたまま生徒に後ろや横を見てもらう、ということをします。(笑)
これが、生徒が前、先生がサイド、親が後方という席にしてもらうメリットなのですが。(^_-)-☆
小川菜摘さん(です!)のコメントのように教室や家庭でも「実は‥‥」と言えれば、共に考えるチャンスが生まれるわけですよね。
いずれにせよ、大人がダメ。 私にも反省すべきところは多々ありますが。(^^;
子育ての結果は三代目(=孫)に出ると言います。
シニア世代も 「今の親は!」 と言う前に、自分たちの子育ての結果だと考えて、全ての大人で協力しながら日本人の品格を取り戻したいです。

子どもとシニアで思い出しました。>ALL
11月18日(土)の午後、ICT埼玉セミナーhttp://kantoict.homeip.net/ がさいたま共済会館@浦和で開催されます。
このイベントで、『今、シニアにできること、子どもに届けたいこと』 と題した基調講演をさせていただきます。
いつもの 『子どもとインターネット』 の講演とはちょっと角度を変えた内容になります。
参加無料ですので、ご興味のある方はぜひお越しください。

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