オルタナティブ・ブログ > けんじろう と コラボろう! >

ビジネスとお父さん業のスキルを向上するIT活用術

「アルバム・ブログ」~子供が自分の存在価値と安らぎを感じられる場

»

 先日、子供達にお父さんの本当の気持ちを理解してもらうための

「お父さんの独り言ブログ」

を紹介した。

今回は、これとは別に、いじめや失恋、友達付き合いの問題などで傷ついたここをいやしてくれる場としての「アルバム・ブログ」を紹介したい。

<家族写真の効果>

 何年かに1回だが、大掃除などの時に自分の子供の頃のアルバムを見ると、本当に心が癒される。そこには、小さな頃の自分と共に若き日の両親が笑顔で写っていて、写真の下には、

「ついに歩いた。歩いた。おっとと」

「天気がいいのでお父さんと、お散歩です」

「お父さんのだっこで寝ています」

「おゆうぎです。ほら、じょうずでしょ」

「ランドセル買ってもらって、この笑顔です。にぃー」

「お父さん二人、同じ顔して笑ってます。」

「ついに優勝!みんな笑顔が素敵ね」

などと、愛情あふれる短いコメントが添えられている。

 いつでも簡単に自分の存在価値を感じられ、親の愛情に守られている感覚に浸れるのが、コメント付の家族のアルバムだ。

 実際、お父さんの事が嫌いでしょうがなかった青年が、昔のアルバムを見て親を理解したという話や、自殺する前に、ふと見たアルバムがきっかけで家に帰ったという話もある。。

<家族の楽しそうな写真に囲まれると家庭が明るくなる>

 また、安らぎのある家族では、家の壁に家族の楽しそうな写真が飾ってあることが多い。 我が家も子供との旅行や、部活で優勝して仲間と一緒にトロフィーを持っている写真、そして何でもない日常生活の中でとった笑顔の家族写真がダイニングなどに飾ってある。

 日頃は、その写真の存在を忘れているのだが、

家で深夜に仕事していて疲れたときなどに、ふと、これらの写真を見ると、非常に心が和み癒される。 昔を懐かしむのとは少し違った、写真から出てくる活気や愛情に包まれるような感覚を得られるのだ。妻や子供達と喧嘩したあとでも、次の日には仲直りをしようと思えてしまう。

 今は、デジタルカメラのおかげで、毎日、いくらでも写真がとれる。卒業式や家族旅行のようなイベントでなくても、娘が新しい服を買ってきた時や、子供の寝顔が可愛いと思った時、たまたま兄弟が大笑いしているときなど、どんどん写真をとり、1年に一回、年賀状用の写真を探す時でいいので、楽しそうな親子の写真を選んで、プリントして家中の壁に飾ってみてはどうだろうか。

 現実には夫婦喧嘩がたえない家庭の場合は「表面だけの愛情」と思うだろうが、そうではない。 確かにその写真をとった瞬間、確かにそこには、楽しく愛情あふれる瞬間があったわけで、その証が家族写真なのだ。

 理由はわからないが、家の中に写真を沢山飾るだけで確かに家庭がとても明るくなる。

<子供の心の傷を癒し、活力を与える「アルバムブログ」>

 この家族写真の「アルバム」と家の「壁に飾られた家族写真」の両方の役目を果たすのが、「アルバムブログ」だ。

 楽しかった思い出の詰まった家族写真と、お父さんの愛情がこもった短いコメントを家族だけが見られるクローズなブログとして用意しよう。

 子供は、親の愛情を浴びて育ってきたことを最も感じられるのは、楽しい思い出のつまった家族写真と、その時のお父さんの素直な喜びが表現された短いコメントだ。

 「お父さんの独り言ブログ」は、家族に対してのメッセージではなく、不特定多数に対して素直な気持ちを書いているからこそ意味があったのだが、「アルバムブログ」は、子供達が何かのきっかけで見に来る来くる「場」だ。

そこに来ることで、

・自分の存在価値

・親の愛情に守られている

ことを実感でき、子供達に新たな生命力と明日への活力を与える「場」になるのだ。個人が特定できる写真を利用するため、不特定多数に公開できないことと、「家族だけの場」であることを感じさせることから、クローズなブログが最適である。

<なぜ「アルバムブログ」なのか?>

 親の役割の最も重要な部分は、家庭を子供の安らぎの場にすることだ。学校などの人づきあいで傷つき、疲れた心を癒せるのは家庭をおいて他にはない。

 学校で疲れ、家庭に帰っても疲れていては、外での様々な問題にチャレンジするためのパワーを充電することはできない。 しつけは重要だが、学校裏サイトや現実のばでの、いじめによる自殺などから子供を守るためには、まず、安らぎのある家庭が必要である。

 そんな場作りに、ブログも貢献できる。

 ブログに楽しかった思い出の家族写真を掲載し、そこに、そのときの自分の素直な喜びのコメントを書くことで、日頃、なかなか理解しあえず喧嘩の多い家庭でも、心の底では打ち解けていく。 

 アルバムは持ち歩けないが、「アルバムブログ」なら、どんなところからでも読むことが出来るのも利点だ。

 子供が巣立って親から離れて住んでいる場合や、子供が何かの理由で部屋に一人でとじこもっている場合でも子供達は携帯電話から「安らぎのある家庭」に入ることが出来るのだ。

 繰り返しになるが、この「アルバムブログ」は、子供がいじめに合ったり、何らかの理由で悩んでいたりするときに、狭く暗い洞窟の中に孤独でいる子供達に自分の存在価値を感じさせ、明るい世界に飛び出すきっかけを与える。

 子供はお父さんの愛情に確信を持ち、楽しかった体験を胸に辛いことにもチャレンジできるようになるはずだ。

 また、将来、子供が大きくなって、いじめなどに悩んで自殺を考える、麻薬に手を出す、何らかの犯罪に手を貸すというようなことがあった時、この愛情たっぷりの家族写真と愛情のこもったコメントは、子供のこころを揺さぶり、プラス方向で決断してくれる可能性が高くなるのではないかと私は信じている。

<ビデオアルバムへ>

 さらに、写真の登録に慣れてきたら、ビデオもアップするようにするといいだろう。YouTubeeyeVioなどに家族のパソコンと携帯電話だけから見られる形でビデオを登録して、それをブログに貼るのだ。

 沢山の写真の中に時々ビデオを入れるようにすると、子供達はビデオを見ることで一時的に昔に返ることが出来る。

 ビデオは撮りっぱなしで押入れで埃をかぶっていることが多く、子供達はビデオの存在すら忘れているはずだ。そんな昔の自分をリアルに見られるビデオの存在をブログから見つけたときの喜びは格別だろう。

.

写真とビデオの「アルバムブログ」について書いたが、何より重要なのは子供が外で戦ってきた疲れを癒す場としての家庭だ。まずは、家の中に写真を飾り、その後、「アルバムブログ」に挑戦してほしいと思う。

この、家族だけしか見られないブログ環境が用意できるのは、私が今知っている範囲では、

・ココログ

・はてな

である。 今後、時間があるときに、再度調査して紹介したい。

Comment(0)