「コミュニティを勝手に作らせるな」が成功の秘訣 -企業内ブログ/SNS
以前の投稿した「Enterprise2.0(企業内ブログ)成功例--情報の4S<整理編>」のお客様の推進リーダー(取締役)にSNS成功の秘訣を聞いた。
社内向けに提供している「15か条の御誓文」に成功の秘訣が隠されているそうだ。
全てを紹介したいところだが、本ブログへの記載を許された7つのうち、コミュニティ関連の第1条、2条を、まず紹介する。(私のメモと記憶の範囲での記載だが)
1.コミュニティ(クローズド)の作成
部門やオフィシャルなコミュニティ(委員会、会社のクラブ、プロジェクト、顧客単位のチーム)以外は原則作らせいない。 許可条件は、
・定期的なオフサイト・オフラインMeeting活動が含まれていること(遠隔地の社員も含め例外なし)。
・業務改善、社員の精神的な支援を目的とし、明確な数値目標(参加者の満足度、プロセススピード改善係数など)を設定し、達成できない場合は自発的に閉鎖すること。
・自分の部門および、自分の部門と直接利害関係のある部門の社員のみを対象とする。
・コミュニティオーナーは年に2回のコミュニティ議長研修に参加し、コミュニティの健全な運営能力を維持・向上すること。
・自分がオーナーとなるコミュニティの作成は二つまで。
2.コミュニティへの参加
・クローズド・コミュニティへの参加は承認不要で、誰での参加可能。
・コミュニティへの参加は一人3つまで。
・参加可能なコミュニティはコミュニティオーナーが直接利害関係のある部門の社員であること。
(後略)
なお、この推進者は、4つの信念を持っている。
その内のコミュニティ関係の二つは、
「秩序と規律、そして、目標があってこそ自由に楽しいく、遣り甲斐を感じるコミュニティが出来る」
「業績や自分の成長に役立つコミュニティしか社員は楽しまない。長続きしない」
の信念を持っている。
ちなみに、オープンなコミュニティの開設には、制限がないが、投稿、閲覧は午後4時以降(製品の機能としての制限はかけられていない)に限られている。
全てを書くと一冊の本が出来るほどのもので、書ききれないが、IT企業ではなく一般的な企業のSNS、企業内ブログ活用としては非常に良く考えられていると感じた。
5条以降は、ブログに関するものだが、これは次回ご紹介したい。
また、15箇条のそれぞれに関して、背景、経緯が記載されていた。どのような背景、経緯があったのかを知ると、より、皆さんも懐に落ちると思うので、これも時間がある時に紹介する。