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意外と知られていない「レビュー」の裏側を語ります! レビューアーになりたい方もぜひ。

レビューで数をこなすのに必要なスキルは"器用さ"

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 私がレビューの仕事を始めたのは、長女が生まれてからです。私は白物家電やキッチングッズ、育児用品等のレビューがメインですので、家で使うものがほとんどです。レビューも、製品が送られてきて、家で試して、家で原稿を書くことができますので、基本的に家で仕事の全てが完結します。もちろんジャンルによっては取材したり、外で撮影したりということもありますが、基本的には家でできるのは助かっています。

 フリーの仕事は時間も決まっていませんから、子供がお昼寝した時や、幼稚園や学校に行っている間に仕事ができます。そういう点では、レビューの仕事は子育て中のママにおすすめなんですよ。

 ただ、レビューの仕事は、短時間ではできません。モノにもよりますが、特に調理家電やキッチングッズの場合は、最初にレシピを考えて(または付属のレシピブックを見て)、何を作るか考えることからスタートです。献立が決まったら、リストを作って食材を買いに行きます。

 食材が揃ったら、調理をします。調理中は撮影しながらなので、ふだんのようにパパッとできるわけではなく、倍くらい時間がかかることもあります。完成した料理は、きれいに盛り付けて撮影し、食べながら味をチェック。必要があれば片付けなどの様子も写真も撮ります。

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↑こんな写真を撮るのも一苦労。他人に撮ってもらうか、三脚を立てる必要があります。とにかく時間がかかる!

 全ての検証がおわってから、やっと原稿執筆に入れるのです。撮影した写真の整理をして、トリミングなどの加工をしなければならないことも。原稿を書くまでにはいくつもやらないことがあるので、モタモタやっていてはなかなか終わりません。

 レビューの仕事は、執筆時間もさることながら、こういった検証をスマートに終わらせられる器用さが必要となります。つまり、文章を書くのが得意、早いといったことも重要ですが、その分野の検証を手際よく終わらせられることも、大事なスキルの一つです。

 「うわあ、面倒そう」と思われるかもしれませんが、新製品やなかなか買えないような製品を試せるのがレビュー仕事の醍醐味。とても楽しい仕事ですよ!

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