オルタナティブ・ブログ > 教育ICT研究室 >

グローバル化する中で日本人はどのようにサバイバルすればよいのか。子ども×ICT教育×発達心理をキーワードに考えます。

「社会人になって大学で学ぼうとする方に手に入れてほしいこと3つ」を参考に、内省して得たもの

»

在学二年で卒業が確定したのだが・・・

武蔵野大学 通信教育学部 心理学専攻に編入学したのが、2013年4月。大学に編入学したのは佐々木康彦さんの影響を受け、働きながら専門性を身につけようと考えたからです。

参考記事:
今の自分には変革が必要だと思ったので、大学に入学してみた。:平凡でもフルーツでもなく、、、

臨床心理学などを学んだ後、キャリアカウンセリングの勉強。人材育成のスキルを上げたかったので、授業内容にはおおむね満足でした。

武蔵野大学通信教育学部の良かった点は、WBT(ウェブ上)から動画を見たり、単位取得テスト(またはレポート提出)が受けられること。スクーリングに参加しにくい人も学習しやすい点が、大変便利でした。

困難を乗り越え、二年で卒業が確定したのに、少しむなしさが残りました。私のもやもやは、いったい何だったのか? その答えは、大里 真理子さんの記事に書かれていました。

参照元:
社会人になって大学で学ぼうとする方に手に入れてほしいこと3つ:マリコ駆ける!

社会人になって大学で学ぼうとする方に手に入れてほしいこと3つ

大里さんは、「社会人になってからアカデミックな機関でこれから学ぼうと思う方々へ是非とも手に入れてほしいことを3つ」として、3点挙げられています。

  1. パスポートを手に入れること
  2. 志を同じとする仲間を得ること
  3. 実現したいことを見つけにいくこと、実現する手段を得ること
    ※箇条書き部分は、http://blogs.itmedia.co.jp/arc/2015/01/post_9251.htmlより引用

私の場合、「1.パスポートを手に入れること」は満たされました。心理学の学位を得たことで、「新しい分野」への転職・キャリアアップが可能になったと思います。

問題は、2です。「2.志を同じとする仲間を得ること」が満たされなかったのです。三年生の時の心理学のスクーリングは、看護師をしている人たちが多く参加されていました。雑談はそこそこ楽しく行えましたが、それだけで終ってしまいました。

四年生の時は手術をしたため、夏季スクーリングに全く参加できませんでした。三年生の時にお話をした人たちと、縁がつながらないまま終ってしまいました。この点が卒業確定したのに、少しむなしさが残った理由のようです。

ただし、「3.実現したいことを見つけにいくこと、実現する手段を得ること」は、一部、叶いました。「私はいったい何者なのか」を知ることができました。自分は今、何を持っていて、何が足りないのか、が見えてきました。

人間の認知・学習のメカニズムを学んだことで、教育の仕事にもそれ以外の仕事にも生かせるスキルを得始めることができました。人付き合いの仕方も、アカデミックな知識を生かして強引な人をかわわせるようになってきました。大学で学んだ学問的な知識のおかげで、前より生きていくのが楽になりました。

人とのコミュニケーションの中でしか得られないもの

しかし、人とのコミュニケーションの中でしか得られないものがあります。大里さんは、「実現したいことを見つけにいくこと、実現する手段を得ること」について、以下のように書かれています。

これから自分の人生の時間やエネルギーを注ぐものを見つけに行くのだ。そして、見つけるだけでなく、それを実現するための武器を身につけにいくのだ。ところが武器の使い方を手取り足とりまで教えてはくれないものだ。この武器をどうやって使うのか、そこまで意識を巡らせて学ばないと、宝の持ち腐れになりやすい。武器の使い方は「仲間」がヒントをくれることが多い。

私のもやもやは、自分の人生の時間やエネルギーを注ぐものを見つけることができた、にもかかわらず、「仲間」を得ることができなかったから生じた、と気がつきました。リアルな人間関係からしか得られないものを得られなかったのです。

私の病気や近親者の看病・介護が影響していたので、今回はスクーリング参加ができませんでした。ということは、まだまだアカデミックな研鑽を続け、人と出会って生きなさい、ということとして受け止めました。

自分の人生の時間やエネルギーを注ぐもの」がやっとわかりました。卒業確定したばかりですが、「自分の人生の時間やエネルギーを注ぐもの」に向かって、大学院進学計画を立てようと思います。気が早すぎですが(笑)。

Comment(2)