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CRMシステム作っている会社に勤めるシステムエンジニアの日記帳。

Lunascapeの新しいのを試してみました。

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Lunascape5.0α公開のお知らせメールが届いた。目を引くのはサブジェクトにあった「世界最速のJavaScriptエンジン」の文字。どうやら最近のブラウザ戦争の主戦場は、JavaScriptの動作速度にあるらしい。

さっそくLunascapeのサイトからダウンロードしてみた。オレは普段はFireFox 3.0.1を愛用しているが、GmailやGoogleドキュメントを利用した体感レスポンスは、FireFox 3.0.1の時と同じぐらいの印象だった。FireFox 3.0.1自身、JavaScriptの動作速度は速くなっているわけだから、故にLunascape5.0αも速いってことだろう。スーパーマリオも快適に飛び跳ねる。

Lunascape5.0αは、FireFox 3.1に搭載予定の新JavaScriptエンジン「TraceMonkey」を積んでいる。Lunascape5.0αの紹介ページには、Lunascape社が検証したJavaScriptの動作速度比較結果が載っているが、これを見るとLunascape5.0αはGoogle Chromeよりも若干いいスコアを出している。FireFox 3.0.1はダブルスコア以上の差を開けられているみたいだが、FireFox 3.1がリリースされるとFireFoxとの差は変わってくるだろう。ちなみに比較結果では、Internet Explorer 7のダントツの遅さぶりが目立っている。JavaScriptエンジンについては、他社ブラウザが先行していることが伺える。Internet Explorer 8ではJavaScriptの処理速度がIE7より5倍速くなるようだが、もはや5倍だけでは勝負出来ないように思う。

LunascapeはHTMLレンダリングエンジンについて、Internet Explorer(Trident)とFireFoxで採用されているGeckoを切り替えて使えることが特徴だが、Lunascape5.0ではSafariやGoogle Chromeで採用されているWebkitも搭載されている。従って、ユーザは3つのレンダリングエンジンから選択して利用することが出来るようになった。随時切り替えることも可能だ。レンダリングエンジンの切り替えにはブラウザの再起動は不要で、左下に表示されているアイコンから任意に選択することが出来る。こうした機能は、スタイルシートの対応に苦しむウェブデザイナーやコーダーのみなさんにとってありがたい機能だろう。

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アプリケーションのWeb化が進み、Ajaxの実装が流行する昨今、ブラウザにJavaScriptの高速稼働が求められるのは当然のことだろう。ただ、いくら速くともGoogleドキュメントで原稿書いてる最中にプラウザがテンパっては困る。Webアプリケーションのクライアントとしてブラウザを選ぶなら、速いだけでなく安定稼働も求められる。Google ChromeもLunascape5.0もテストリリースであることを考えると、現時点では、FireFox 3.0.1が妥当な選択肢だと思う。しかし、やがてやってくるこれらのブラウザの時代にも、今から期待したい。互換性は保ってね。

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