radikoから学ぶ(1)因果関係
radiko。
2010年3月から始まった、ネットでAMやFMラジオと同じサービスが聴けるサービスです。
おかげさまで、大変ありがたいことに評判をいただいています。
8月末までの予定を延長して、現在サービス継続中です。
なぜ、radikoがこんなに受け入れられたのか。
それを考えてみましょう。
radikoの大きな目的の1つに、「難聴取解消」があります。
昨今の建築事情、つまりマンション、ビルなどを始め、
建物の中に電波が入りにくくなってきています。
スポンサーが自社で提供したラジオを聴こうとしても
そのような事情で聴けなかったり、
ラジオ局の中でラジオが聴けないという笑えない状況が実際起きています。
また、パソコンやエアコン、充電器など各種電化製品から出る雑音の影響で
ラジオが相対的に聴こえにくい、という状況も年々増えています。
ラジオやコンポなどが手元にあったとしても
そういういわば外的要因によって聴こえづらくなっていて、
自然とラジオのスイッチを入れることもなくなっていった、
という様子が容易に想像できます。
これがradikoであれば、ネットのストリーミングサービスですから
radikoの対象エリア内であって、ネットに何らかの手段で繫がることができれば、
途中で雑音の影響を受けることもなく、クリアに聴くことが出来ます。
仮に、ラジオは昔持っていたけど、今はどこかへ行ってしまったという場合でも、
パソコンやスマートフォンといったものがラジオ代わりになってくれます。
つまり、身近にすでにあるデバイスに向けてコンテンツを届け、
それで簡単に情報を入手できる、という因果関係が
ユーザにとって大変重要だということが分かります。
電波なのか通信なのかという伝送路については、
ユーザにとって正直どうでもいい話なのです。
誰もが忙しく、一人ひとりの可処分時間がどんどん減っていて、
しかも情報大爆発により消費できる何百倍もの情報が溢れているこの世の中、
新たなことに新たな時間を使ってもらうということは
皆さんもご経験の通り非常に大変です。
そんな中で、radikoをたくさんの方に使っていただけているということは
大変ありがたいことであり、ラジオのコンテンツをこれからも利用していただくにあたって
radikoが果たす役割や期待は非常に大きいのです。
この話は引き続きしていきます。