高校卒業直後にアメリカの全寮制高校に飛びこみ、文化、言語、価値観、人間関係、そして勉強で七転八倒しつつ適応していった、5年間の留学生活から学んだレッスンを、具体的エピソードを交えて紹介。

自分が留学に向いているかどうかを判断する3つのポイント

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「私は留学に向いているんでしょうか?」


現役で留学していたときや、卒業してしばらくは、留学検討中の学生さんからそんな相談(というか質問)を受けることがありました。


留学は一大決心をしておこなうことなので、失敗したくない気持ちになるのは痛いほどわかります。でも、正直、どんな人が留学に向いているかどうか本当のところは僕にもわかりません。僕はただがむしゃらに勉強していただけで、自分が向いているかどうかすら真剣に考えたことはなかったくらいです。


ただ、「こういう人は向いていないんじゃかな」と思う点は3つあります。

そこで、今日は「日本に居ながらにして、自分が留学に向いているかどうかを判断する、3つのチェックポイント」を独断で挙げてみますね。


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1 変化を楽しめること

異文化での生活は、変化や驚きの連続なので、それが辛いと先々危ういです。食べたことないモノ、行ったことのない場所、会ったことのない人、やったことのない遊びなど、不慣れな物事に対して好奇心が沸くタイプかどうか。わくわくできる好奇心旺盛な人は向いています。

逆に慣れ親しんだコト以外に興味を示さないタイプだと、辛い思いをする可能性が大です。

「話のネタになる」
「これも人生経験や」

等、動機はなんでもいいので、積極的に食らいつく人はむしろ海外生活は刺激に満ちて楽しい経験になると思います。

日本食が恋しくなることは僕もありましたが、「一生アメリカに住むわけじゃないんだから、滞在中にいろんなモノ食って、いろんな場所に行ったるねん。今しかできないことなんだから、味わい尽くしてやろう」くらいの感覚でいました。



2 ひとりぼっちが苦にならないこと

どれだけ英語がうまくなり、友人が増え、友人の両親に家族ぐるみのつきあいをしてもらっても、しょせん留学生はひとりぼっちです。留学中にたびたび訪れる決断の場面では、一人で悩んで結論を出さねばなりません。

だから、わいわい騒いで楽しいときと、一人になって考え込んだり落ち込むときのメンタルの落差はけっこう激しかったりします。


留学した最初の1年目は、何度か悔し涙を流しましたが、ぜったい人に見られない場所で隠れて泣きました。慰めてもらおうとか同情を誘う気持ちは、1ミリもありませんでした。

グループへの帰属意識とか、仲間意識を支えにしていると、孤独のプレッシャーに押しつぶされます。人付き合いもするけど、一人でいることも苦にならないタイプは向いています。



3 人一倍臆病であること

1の旺盛な好奇心、2の孤独を苦にしないメンタル、そしてもうひとつは臆病であること、です。臆病であると書くと、なんだか女々しく聞こえますが、そうではありません。臆病さは慎重さでもあるからです。

留学における最大にして最強の敵は、「ありあまる自由」だと思ってまして、コイツをいかにコントロールするかに腐心していました。

というのも、ひとたび留学してしまえば、自分を心配してくれる人や、口うるさく説教する人はいなくなります。いつ何をどれだけするかはすべて自分の意志で決められます。


「なにをしてもいいよ、自己責任だけど」


誰も口にはしませんが、そういうことです。いくらでも羽目を外せるし、欲望に流されることもできる。それを止めるのは自分の心しかない。そう考えると、人一倍僕は臆病にならざるをえませんでした。

大胆で無鉄砲な人間より、臆病すぎるくらいのほうが向いていると僕は思っています。

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あ、もちろん、向いているのと成功するかどうかは別、ですけど。


つづく
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