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会社と自宅の往復だけの人生はとても残念

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「人生の選択肢は人のつながりが与えてくれます。よろしければ、餃子とビールで国際情勢でも語り合いましょう。」

20時30分にITソリューション塾の講義が終わると、こんな言葉を90名の受講者に投げかけるのだが、残念ながら参加者は少ない。

もちろん「国際情勢」とは冗談だが、講義での話しを補足しもっと深めたり、質問に答えたり、仕事のこと、人生のこと、趣味や楽しみのことなどを話し合う。また、参加者の気遣いや励まし、悩みや苦労、自分とは違う考えや価値観に触れ、そこには講義にはない学びや気付きがある。それを感じて、講義には出られなくてもこの「アルコール消毒会」には何が何でも参加するという強者も居るくらいだ。

こんな場を提供することもITソリューション塾の役割であろうと思っている。

もちろん家庭の事情もあるだろうし経済的なこともある。だから参加を強いるものではないが、できれば参加して欲しいと願っている。たぶん思わぬお土産を手にすることができるだろう。

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私は、36才まで会社人生を過ごしてきた。朝は7時過ぎにオフィスに出て、終電前に帰ることなど滅多になかった。週に1日は会社に泊まり、土日もどちらかは会社で仕事をしている。夜の10時前に家に帰るなんて後ろ髪を引かれる思いだった。

それを嫌だとは思わなかった。身体はキツいけど、「自分はやっている」と言う満足感や成果を出せていることへの達成感に浸っていたので、仕事を楽しいと感じていた。結局は身体を壊してしまうのだが、それまではそのことが特別なことだとは考えていなかった。

自分には会社と自宅の往復の世界しかなかった。呑みに行くにも、相手は会社の同僚かお客様しかいない。後はたまに家族との時間を過ごすだけだ。いま思うととても狭い世界で生きてきた。それが当たり前だったし、そのことに何の違和感も感じなかった。

36才の時、訳あってサラリーマンをやめた。新しい生き方を選択してそれを実行した。晴れ晴れとしていたが、直ぐに現実を突きつけられた。それは、世界は思っていた以上に広いという現実だ。井の中の蛙とはよく言ったものだ。まさに大海をしらず、自分にはこれまでの実績や経験があるから新しい世界でも何とかなると高をくくっていた。それがどれほどうぬぼれであったかを思い知らされた。

それからは必至だった。あの人に会うといい、あの人の話を聞け、こういう勉強会に参加してはどうかと人に言われると、とにかくそれに従った。その時はじめて、世の中にはいろいろな価値観や考え方、生き方やロールモデルがあることに気付いた。そんなことはサラリーマン時代から分かっているつもりでいたのだが、直接人と接し、共感し、ガッカリし、感心して、現実を思い知らされる。その感覚は理屈では分からなかった。

自分には会社と自宅とを往復するという人生しかなかったこと、そしてそこで見てきた世界が、どれほどちっぽけであったかをはじめて知った。人は達成感を求めてこそ、生きる力がわくわけだが、会社と自宅しか世界がない自分にとって、達成感を得る場は会社であり、それしか選択肢はなかったのだ。だから、異常なほどに長時間働いてもそれを間違ったことだとは思わなかったし、それこそが自分成長させる唯一の手段だとも思っていた。

昨今、長時間労働が問題にされているが、問題の根っ子はそんなところにもあるのかも知れないと思っている。

そうやって過ごした人生も定年を迎えれば、もはや家庭にしか居場所がなくなってしまう。それもまた人生であり、新たな場所をそれから見つけるという生き方もある。しかし、それは容易なことではない。そのまま社会的引き籠もりになってしまった人をこれまでに何人も見てきている。

ビジネス環境がめまぐるしく変わり、AIの進化は停まらない。自分はこの仕事で経験の蓄積があるのだから、これで会社人生を全うできるなどという時代は過去のものになろうとしている。時間をかけて磨いたスキルはあっという間に不良資産化し人生の旬の期間は短くなってゆく。定年まで自分の存在価値を維持し続けることも難しくなろうとしている。

そんな時代に、社会に必要とされる存在として生きるためには、多様な人生の選択肢をストックしておくことだろう。いつでも変身できはる資産だ。それが人のつながりであり、そこから学ぶ多様な価値観やロールモデルが人生の選択肢を増やしてくれる。勉強会や呑み会、コミュニティやボランティアなど、いろいろな生き方をしている人と接する機会は決して少なくない。

会社と自宅の往復だけの人生はとても残念だ。自分の可能性はそんなちっぽけなものではないはずだ。そのことに気付いて欲しいと思っている。ITソリューション塾もまた、そのきっかけを提供できれば思う。

【募集開始】新入社員ための最新ITトレンド研修

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IoT、AI、クラウドなどのキーワードは、ビジネスの現場では当たり前に飛び交っています。デジタル・トランスフォーメーションの到来は、これからのITビジネスの未来を大きく変えてしまうでしょう。

しかし、新入社員研修ではITの基礎やプログラミングは教えても、このような最新ITトレンドについて教えることはありません。

そんな彼らに「ITトレンドの最新の常識」と「ITビジネスに関わることの意義や楽しさ」についてわかりやすく伝え、これから取り組む自分の仕事に自信とやり甲斐を持ってもらおうと「新入社員ための最新ITトレンド研修」を昨年よりスタートさせました。今年も7月17日(火)と8月20日(月)に開催することにしました。

参加費も1日研修で1万円に設定しました。この金額ならば、会社が費用を出してくれなくても、志さえあれば自腹で支払えるだろうと考えたからです。

社会人として、あるいはIT業界人として、厳しいことや頑張らなくちゃいけないことも伝えなくてはなりません。でも「ITは楽しい」と思えてこそ、困難を乗り越える力が生まれてくるのではないでしょうか。

  • ITって凄い
  • ITの仕事はこんなにも可能性があるんだ
  • この業界に入って本当に良かった

この研修を終えて、受講者にそう思ってもらえることが目標です。

よろしければ、御社の新入社員にもご参加いただければと願っております。

詳しくは、こちらをご覧下さい。

SI事業者/ITベンダーのためのデジタル・トランスフォーメーションの教科書

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デジタル・トランスフォーメーションとは何か、SI事業者やITベンダーはこの変化にどう向きあえばいいのかを1冊の書籍にまとめました。これが「SI事業者/ITベンダーのためのデジタル・トランスフォーメーションの教科書」です。PDF/A4版・109ページのデジタル出版です。紙の書籍にすると200ページくらいのボリュームにはなると思います。もちろん、前著同様に掲載したチャートは全てロイヤリティ・フリーでダウンロードできるようにしています。

いまと未来を冷静に見つめ、SIビジネスのデジタル・トランスフォーメーションにどう向きあえばいいのかを考えるきっかけになればと願っています。

内容は以下の通りです。

  • デジタル・トランスフォーメーションとは何か
  • デジタル・トランスフォーメーションの定義
  • デジタル・トランスフォーメーションを支えるテクノロジー
  • SIビジネスのデジタル・トランスフォーメーション
  • デジタル・トランスフォーメーション時代に求められる人材

ITビジネスの未来は大いに開けています。ITは私たちの日常や社会活動にこれまでにも増して深く関わり、アンビエント(環境や周囲に溶け込む)になっていくでしょう。そこには新たなビジネスチャンスが待っています。しかし、そのチャンスを見つけるためには、視線を変えなければなりません。もはやこれまでのSIビジネスの視線の向こうには、新しいビジネスチャンスはないのです。

じゃあどうすれば良いのでしょうか。本書で、そのための戦略と施策を考えるきっかけを見つけていただければと願っています。

ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA

LiBRA 5月度版リリース====================

  • SI事業者/ITベンダーのための「デジタル・トランスフォーメーションの教科書」をリリース
  • 「ITソリューション塾・第27期」の最新コンテンツ
  • その他、コンテンツを追加

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【新規掲載】SI事業者/ITベンダーのためのデジタル・トランスフォーメーションの教科書

  • 教科書 全109ページ 
  • PDF版
  • プレゼンテーション 全38ページ ロイヤリティフリー

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「ITソリューション塾・第27期」の最新コンテンツを追加
メインテーマ

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 ソフトウェア化するインフラと仮想化
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 ストレージ
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 これからのビジネス戦略【新規】
知っておきたいトレンド
 ブロックチェーン
 量子コンピュータ

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サービス&アプリケーション・先進技術編/IoT
【新規】伝統的なやり方とIoTの違い p.19
サービス&アプリケーション・先進技術編/人工知能とロボット
【新規】人間にしかできないコト・機械にもできること p.100
インフラ&プラットフォーム編
【新規】仮想化とは何か p.68
【新規】仮想化の役割 p.70
【新規】サイバー・セキュリティ対策とは何か p.125
【新規】脆弱性対策 p.127
クラウド・コンピューティング編
【新規】コンピューターの構成と種類 p.6
【新規】「クラウド・コンピューティング」という名前の由来 p.17
【新規】クラウドがもたらすビジネス価値 p.26

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