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現場に改革を促す前にまずやることがあるのでは?

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「どんどんと提案して欲しい」

「もっと挑戦しなさい」

「もっと危機感を持って欲しい」

社長はそう言うが、ソーシャルメディアやメッセンジャーの類は禁止している。SlackもGitHubも知らないし使ったことがないという。社員が外部での研修や講演に参加するのは原則自腹、外部での講演や講師を努めるのは奨励しておらず、どうしても講師をしたいときは、長々と理由書を書いて承認をもらわなくてはできない。しかも、その書き方にはコツがあるらしく、うまく書かないと承認されないらしい。受託開発や派遣を生業にしている企業の「あるある」だ。

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そういう企業でもスキルを身につけさせなければならないと社内研修を行っている。そういう場に講師として呼ばれることもあるのだが、総じて暗くて覇気がない。自分の意見をはっきりと言う機会が与えられていないのだろうか、あるいはタブーなのかもしれない。また、一見してできる人とできない人の差が大きい。できる人は、このままではまずいと独学をしているのだろう。そういう人は、明らかに浮いている。そして、きっとこの会社を辞めてしまうのだろうと思うし、しばらくしてそんな連絡を頂いたこともある。

確かに利益率も低く、稼働率を上げなくては経営が維持できない企業にとって、自発的な行動を促すような施策は利益相反になる。特に限られた大手企業からの仕事に頼っている企業にとっては、そこからの仕事を減らすわけにはゆかないので、ますます外部や社内の他の組織とも関係を絶ち、余計なことを考えたりやらせたりしない方がいいとの思惑があるのかも知れない。

しかし、一方で経営者や幹部は、将来への危機感を募らせている。だから若い人たちに社内研修やら発破をかけるやらして、彼らの自発的な変革を促しているのだが、やっていることと言っていることに矛盾があるので、現場にその気はないし、改革などはいっこうにすすまない。

幹部たちにすれば、かれらが何とかしてくれないと定年まで勤め上げることはできない。一方で、そんなことに興味のない若手の現場は、優秀な人材からどんどんと転職してしまう。そして、そのことに有効な施策を打てないでいる。

IT人材の不足が叫ばれているが、それは絶対人数の不足ではない。時流に合ったテクノロジーを理解し、それを使える人材が不足するのであって、そういう人材はいまでも不足している。5年もすればプログラミングの自動化は相当のレベルに達しているだろうから、プログラマーというかコーダーというか、そういう人材は仕事をなくしてしまうだろう。また、プロマネしかできないSEも仕事はなくなってしまうだろう。

いまアーキテクトやコンサルタント言われる人たちが行っている業務や技術に精通し、お客様と交渉でき、目利きができ、企画や設計ができ、自立したチームでリーダーシップを発揮できる人材が求められることになり、その分野での人材が枯渇することは目に見えている。IT人材の不足とはそういうことであり、旧態依然としたスキルしかない人材は使いたくても使えないので、ますます人手不足に拍車がかかる。人手不足になるから仕事がなくなることはないと、高をくくっている余裕などないはずだ。

現場の若い人たちに「自発的に変わって欲しい」と期待し、鼓舞する前に、経営者や幹部は自分たちのやっていることと現実や未来との矛盾と向きあったほうがいい。そして、率先して自ら変えてゆくことが先ではないのかと思う。そうでなければ・・・。

【参考】ビジネス・イノベーション・アーキテクト/営業、SE、コンサルタントの再定義

お客様と一緒に参加しませんか?

ビジネス・エグゼクティブのためのIT戦略講座

来年2月より、事業会社の経営者や経営幹部、事業部門の責任者や幹部といったエグゼクティブを対象に「ビジネス・エグゼクティブのためのIT戦略塾をスタートさせることに致しました。
ITに詳しくない経営者や事業部門のトップが、ITのトレンドや価値、それをビジネスに活かす方法について理解を深めてもらおうという内容です。
講師には、私だけではなく、デジタル・ビジネスの実践を支援し、グローバルに活躍している方やデザイン思考のプロを招き、単なる知識ではなく、実践的なノウハウも合わせて提供しようと準備しています。
ユーザー企業のエグゼクティブが対象ではありますが、もしIT事業者の方で参加されたいというご意向がありましたらご相談下さい。

内容:全3回の講義と演習/受講者と講師のコミュニケーション

  • 2月26日(月)第1回 最新のITトレンドとこれからのビジネス戦略
  • 4月27日(金)第2回 デジタル戦略を実践するための手法とノウハウ
  • 5月29日(火)第3回 未来創造デザインによる新規事業の創出

2月14日(水)よりスタートする次期「ITソリューション塾・第27期」の受付を開始致しました。

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日程 2018年2月14日(水)~4月25日(水) 18:30~20:30
回数 全11回
定員 80名
会場 アシスト本社/東京・市ヶ谷
料金 ¥90,000- (税込み¥97,200) 全期間の参加費と資料・教材を含む
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【お願い】早期に定員を超えると思われますので、まだ最終のご決定や参加者が確定していない場合でも、ご意向があれば、まずはメールにてご一報ください。優先的に参加枠を確保させて頂きます。
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第27期は、これまでの内容を一部変更し、AIやIoTなどのITの最新トレンドについての解説と共に、そんなテクノロジーを武器にして、どうやって稼げばいいのかについて、これまで以上に踏み込んで考えてゆこうと思います。また、働き方改革やこれからのビジネス戦略についても、皆さんに考えて頂こうと思っています。

SI事業者の皆さんには、これからのビジネス戦略やお客様への魅力的な提案を考える材料を提供します。
情報システム部門の皆さんには、自分たちのこれからの役割やどのようなスキルを磨いてゆく必要があるのかを考えるきっかけをご提供します。

講義で使用する500ページを超える最新のプレゼンテーションは、オリジナルのままロイヤリティ・フリーで提供させて頂きます。お客様への提案、社内の企画資料、イベントでの解説資料、勉強会や研修の教材として、どうぞ自由に活用してください。

古い常識をそのままにお客様の良き相談相手にはなれません。
「知っているつもりの知識」から「実践で使える知識」に変えてゆく。そんなお手伝いをしたいと思っています。

ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA

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2018年2月版・改訂/追加リリース

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・デジタル・トランスフォーメーションについて大幅に解説を増やしました。
・【講演資料】SIビジネスのデジタル・トランスフォーメーション を新規に掲載しました。
・量子コンピュータについて、チャートの他に解説文を作りました。
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追加・更新の詳細は以下の通りです。

プラットフォーム&インフラ編
【改訂】サーバー仮想化とコンテナ p.94
【新規】ビジネスとしてのランサムウェア p.113

ビジネス戦略編
【改訂】デジタル・トランスフォーメーションの意味 p.4
【新規】デジタル・トランスフォーメーションとは何か p.5
【新規】「限界費用ゼロ社会」の実現を支えるデジタル・トランスフォーメーションp.6
【新規】デジタル・トランスフォーメーションの全体像 p.7
【新規】デジタルトランスフォーメーションとCPS p.8
【新規】デジタル・トランスフォーメーションを支えるテクノロジー p.9
【新規】デジタル・トランスフォーメーション実現のための取り組み p.10
【新規】デジタル・トランスフォーメーションをとは p.11
【新規】デザイン思考・リーン・アジャイル・DevOpsの関係 p.16
【新規】SIビジネスとして注力すべきテクノロジー(解説付き) p.17
【新規】デジタルトランスフォーメーション時代に求められる能力 p.20

サービス&アプリケーション・先端技術編/IoT
【新規】機能階層のシフト p.46

サービス&アプリケーション・先端技術編/人工知能とロボット
【新規】手順が決まった仕事は機械に置き換わる p.18
【新規】深層学習の学習と推論 p.52
【新規】「AIカント君」の可能性について p.92

開発と運用編
【新規】DockerとKubernetesの関係 p.45
【新規】システム開発のこれから p.62

テクノロジー・トピックス編
【新規】スマート・コントラクト p.53
【新規】量子コンピュータについての解説文 p.67-68

ITの歴史と最新トレンド編
*変更はありません

クラウド・コンピューティング編
*変更はありません

サービス&アプリケーション・基本編
*変更はありません

【講演資料】SIビジネスのデジタル・トランスフォーメーション を新規に掲載しました。

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