最新ITトレンドとビジネス戦略をわかりやすくお伝えします!

アジャイル開発やDevOpsが実現しようとしていること

»

現場が必要とするタイミングで、ジャスト・インタイムでビジネス・サービスを提供する。

アジャイル開発やDevOpsが実現しようとしていることをひと言で説明するとすれば、こんな言葉になるだろう。

いまだアジャイル開発を「低コスト&短期間でシステムを開発する手法」や「簡単なwebアプリしか作れない」などと間違ったステレオタイプを信じている人もいる。だから使えない、うちには向かないという理屈になるわけだが、これは本当に残念なことだ。

DevOpsも高い技術力がなければとてもできない、あるいは、委託で運用の仕事をしている自分たちにとっては敵であると思い込んでいる人がいる。しかし、DevOpsの本質はそこにはないし、エンジニアの生産性を高め、確実に成果を引き出す働き方改革だと考えれば、積極的に取り組むべきテーマではないだろうか。

スクリーンショット 2018-01-31 7.07.59.png

ビジネスの環境はめまぐるしく変化する時代だ。不確実性、不透明、変化が加速しているなどの表現が、この状況を表現する言葉として使われている。この状況で、ビジネス・ニーズを聞き取り、しっかり仕様を固めてから仕様を確定し、仕様凍結して半年とか1年とか開発にのめり込んでいる間に、必要とされる要件が変わってしまう。確かに半年前はその仕様で正しかったが、もはや正しくないということが頻繁に起きる時代に、旧態依然とした開発のやり方が通用する道理がない。

かつてビジネスの変化が緩やかな時代であれば、このやり方でも何とかなったかも知れないが、もはやそんな時代ではい。そんな当たり前の前提に立つとき、どのようなやり方がいいのかを考えれば、答えは自ずと明らかになる。

また、流動的なビジネス現場のニーズに即応するためには、目的とするコードを作ったら直ちに本番に移行しなければビジネスの成果は得られない。しかし、安定稼働が求められるインフラ・エンジニアからすれば、そんな危なっかしいことなど許容できるわけがない。しっかりとしたテストや環境設定、場合によっては機器の追加も必要だろう。すぐに本番などと言われても、すんなり受け入れられるわけがない。

だからDevOpsだ。アプリケーション・エンジニアとインフラ・エンジニアが、この課題をどうすれば解決できるかを共に考え、仕組みを作って行く取り組みだ。そんな取り組みに意味がない、うちには関係ないと考えるのなら、自分たちの存在理由を放棄するようなものだ。

変化に即応すると言うことは、本当にビジネスの成果に貢献できるコードだけをバグフリー作り、いつ如何なるタイミングで本番へ移行しても、安定稼働が保証されるようにすればいい。壮大なシステムを作るのではなく、ビジネス現場の要請に応じて、ジャスト・インタイムでコードをリリースすることで実現する。アジャイル開発やDevOpsとはそのための取り組みだ

デジタルトランスフォーメーションが叫ばれている。デジタルトランスフォーメーションとはITを駆使して伝統的な仕事のやり方を根本的に変革し、変化への即応力と圧倒的な競争力を生みだそうという取り組みだ。つまり、ビジネスをITサービス化しようという取り組みでもある。つまり、アジャイル開発やDevOpsとは、ITシステムの開発や運用のことではなく、経営や事業運営におけるテーマでもあると言うことになる。

スクリーンショット 2018-01-31 7.06.47.png

ITはこれまでにも増して経営や事業に深く関わり、その取り組みの成否が経営や事業の成否に直接的影響する。業務の生産性や合理化のためのITの範疇を越えている。

ITベンダーやSIerはそんなITの価値のパラダイムシフトを自覚しなければならない。つまり自分たちの存在理由を再定義し、ビジネスの内容やスキルを変えてゆかなければならない。

IT人材が足りないと言うが、それはこういう視点に立ち、時代に合った知識やスキルを持っている人材が足りないと言うことだ。古いやり方のプロマネやプログラマーは、この人材にはカウントされない。

この変化を自覚しているだろうか。もし自覚できていないのなら、まずはそこからだ。その最も効果的な方法はアジャイル開発やDevOpsに取り組んでみることだろう。理屈ではなく体感として自覚できるようになるはずだ。

2月14日(水)よりスタートする次期「ITソリューション塾・第27期」の受付を開始致しました。

=====

日程 2018年2月14日(水)~4月25日(水) 18:30~20:30
回数 全11回
定員 80名
会場 アシスト本社/東京・市ヶ谷
料金 ¥90,000- (税込み¥97,200) 全期間の参加費と資料・教材を含む
---
【お願い】早期に定員を超えると思われますので、まだ最終のご決定や参加者が確定していない場合でも、ご意向があれば、まずはメールにてご一報ください。優先的に参加枠を確保させて頂きます。
=====

第27期は、これまでの内容を一部変更し、AIやIoTなどのITの最新トレンドについての解説と共に、そんなテクノロジーを武器にして、どうやって稼げばいいのかについて、これまで以上に踏み込んで考えてゆこうと思います。また、働き方改革やこれからのビジネス戦略についても、皆さんに考えて頂こうと思っています。

SI事業者の皆さんには、これからのビジネス戦略やお客様への魅力的な提案を考える材料を提供します。
情報システム部門の皆さんには、自分たちのこれからの役割やどのようなスキルを磨いてゆく必要があるのかを考えるきっかけをご提供します。

講義で使用する500ページを超える最新のプレゼンテーションは、オリジナルのままロイヤリティ・フリーで提供させて頂きます。お客様への提案、社内の企画資料、イベントでの解説資料、勉強会や研修の教材として、どうぞ自由に活用してください。

古い常識をそのままにお客様の良き相談相手にはなれません。
「知っているつもりの知識」から「実践で使える知識」に変えてゆく。そんなお手伝いをしたいと思っています。

LIBRA_logo.png

2018年1月版・改訂/追加リリース

================================

  • 開発と運用について大幅に追加改訂しました。
  • デジタル・トランスフォーメーションについての解説を増やしました。
  • 量子コンピュータについての記述を追加しました。

================================

追加・更新の詳細は以下の通りです。

ビジネス戦略編
【改訂】デジタル・トランスフォーメーションの意味 p.5
【新規】デジタル・トランスフォーメーションとは p.11
【改訂】デジタル・トランスフォーメーション実践のステップ p.12
【新規】デジタル・トランスフォーメーション時代に求められる能力 p.14
【改訂】SIビジネスのデジタル・トランスフォーメーション p.15
【改訂】共創の3つのタイプ p.82

サービス&アプリケーション・先進技術編/AI
【新規】深層学習が前提となったシステム構造 p.68

開発と運用編
【新規】開発と運用:従来の方式とこれからの方式 p.15
【新規】アジャイル開発の基本構造 p.16
【新規】アジャイル開発の目的・理念・手法 p.23
【新規】スクラム:特徴・三本柱・基本的考え方 p.25
【新規】スクラム:スクラム・プロセス p.26
【新規】スクラム:プロダクト・オーナー p.27
【新規】スクラム:スクラム・マスター p.28
【新規】スクラム:開発チーム p.29
【新規】エクストリーム・プログラミング p.30
【新規】これまでのソフトウェア開発 p.58
【新規】これからのソフトウェア開発 p.59
【新規】Microsoft Azureによる予測モデルの開発方法 p.60

インフラ編
【新規】ストレージ・コストの推移 p.215

テクノロジー・トピックス編
【改訂】ソーシャル・グラフ 解説文・追加&改訂 p.4
【改訂】CSIRT解説文・追加&改訂 p.6
【改訂】3Dプリンター 解説文・追加&改訂 p.7
【改訂】RPA 解説文・追加&改訂 p.17
【新規】量子コンピュータがいま注目される理由 p.73
【新規】D-Waveとは
【新規】量子ゲート方式の限界と可能性 p.82

ITの歴史と最新トレンド
*追加・変更はありません。

サービス&アプリケーション・先進技術編/IoT
*追加・変更はありません。

サービス&アプリケーション・基本編
*追加・変更はありません。

クラウド・コンピュータ編
*追加・変更はありません。

【講演資料】量子コンピュータ 
【新規】量子コンピュータがいま注目される理由 p.73
【新規】D-Waveとは
【新規】量子ゲート方式の限界と可能性 p.82

LIBRA_logo.png

ビジネス・エグゼクティブのためのIT戦略講座

ITに詳しくない経営者や事業部門のトップが、ITのトレンドや価値、それをビジネスに活かす方法について理解を深めてもらおうという内容です。
講師には、私だけではなく、デジタル・ビジネスの実践を支援し、グローバルに活躍している方やデザイン思考のプロを招き、単なる知識ではなく、実践的なノウハウも合わせて提供しようと準備しています。
先般承りましたご要望を全て満たすものではありませんが、事業会社の経営の現場で役立てていただける実践的な知識やノウハウを身につけて頂けるものと確信しています。

内容:全3回の講義と演習/受講者と講師のコミュニケーション

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する