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プレゼンテーションが苦手なあなたへ、プレゼンテーションで心がける3つの肝心

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本日のセミナーのアジェンダが、スクリーンに映し出されている。司会の女性は、演台にうつむいて立っている。そして、彼女はぎこちなく会場に視線を向け、ひきつった表情で軽く会釈をしてまたすぐにうつむいてしまった。

そして、自分はマーケティングの担当であることを告げると、スライドに書かれている通りのことを抑揚なく話し始めた。そして、スライドをめくり、会社の紹介、セミナーの詳細を説明していった。

次に誰か別の人が登壇して、本セミナーのウリの製品を説明するのかと思っていると、「引き続き、〇〇〇について紹介させて頂きます」と話し始めた。

うつむきながら抑揚なく、スライドに書かれている通りのことをなぞるように語るスタイルはそのままだった。もちろんそのスライドは配付資料として配られている。読めば分かることだ。

そんな「プレゼンテーション」に20分ほど付き合ったが、流石に耐えがたく、途中で退席させていだいた。

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ここまでの経験はなかなかないが、似たような場面に出くわすことはよくある。若いからとか、未経験だからと割り引いて考えても、自分がその程度であるとの自覚があるのなら、少しは練習をしてから登壇してはどうかと思う。本人に自覚がないのなら、まわりが気付いて指摘するとか、リハーサルをさせるのが筋ではないか。もし、まわりもそのことに気付いていないとすれば、いや、そんなことはどうでもいいことだと思っていたとしたら、なんとも顧客を愚弄した話しだ。

顧客の反応を想像もできず、イベントの品質に気が回らない。そんなところに平気で顧客を招待し、貴重な時間を使わし、嫌な想いをさせることに想いが至らない会社が、親身に顧客に寄り添って仕事をしてくれるとは思えない。

話すのが苦手でも、その仕事を任されているのなら、自らの責任を自覚し練習すればいいだけのことだ。たとえたどたどしくても、その想いは相手に伝わる。なによりも、プレゼンテーションが会社の顔であるという自覚を組織に徹底させることだろう。そういう環境が、人を育ててくれる。

プレゼンテーションにとって肝心なことを3つ紹介しよう。

相手の心を動かす

プレゼンテーションとは、書いてあることを伝えることが目的ではない。相手の心を動かすことが目的だ。書いてあることを伝えるだけなら、資料を配付するだけでいい。その目的をしっかり自覚せよ。まずはそれが基本となる。

行間を伝える

プレゼンテーションとは、行間を伝える行為だ。書かれていることなど読めば分かる。だから、使い勝手やノウハウ、実際の苦労話や背景となっている思想など、スライドに書かれていることを「なるほどそういうことなのか」と納得させられる話をしなくてはならない。

場を共有する

プレゼンテーションとは、場の共有だ。そこに同席する人たちの、自分の言葉に対する反応を感じ、言葉の調子やスピード、話題の順序を変えることが必要になる。それができるようになるためには、書かれている文字ではなく、自分の理解や感じたことを自分の言葉で語ることだ。そうすれば、書かれた言葉に拘束されることはない。そうやって場の空気に合わせることができれば、相手の共感を呼び、心を動かすことになる。

人は話し手を「好ましい」と感じることができなければ、その話を素直に受けとめようとはしない。どんなに丁寧に、委細漏らさず説明できたとしても相手には伝わらない。だから、話し手は聞き手の様子をうかがい、聞き手に好まれるように語らなくてはいけない。つまり、プレゼンテーションとは話し手と聞き手の対話でなくてはならない。もちろん話し手が一方的に言葉は放つが、その言葉の聞き手からの反射を表情や態度から感じ、読み解き、自分の言葉や抑揚、動きを変化させててゆく。そんな双方向の対話がプレゼンテーションと言えるだろう。

私が師匠とあがめる大先輩は、プレゼンテーションの名人であった。そんな彼をして、部屋に入って夜遅くまで人知れず練習を重ねていた。当時駆け出しの私は、大いに感動したことを覚えている。

失敗はどんどんすればいい。しかし、それはできる限りの準備をした上での失敗でなくてはならない。そんな繰り返しが、自分を育ててくれる。

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