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HONDAが開発している謎の乗り物、UNI-CUB(ユニカブ)。

電気で動く補助輪つきの一輪車です。
電子制御でバランスをとっているので、人が支えていなくても自立します。ゆらゆらと。w
(逆に、電源が入っていないと倒れてしまうそうです)

ASIMOのような人格を感じさせるロボットというよりは乗り物というカテゴリーだと思いますが、ヒトとコミュニケーションして動作するという意味では未来のロボットのひとつの姿かも。

UNI-CUBには、ハンドルもペダルもレバーも、操作するための道具がなにもついていません。

シートに腰掛けて、「右に行きたいな」とか、「もう少し早く移動したい」あるいは、「停まらなきゃ」などと考えると、そのとおりになるという不思議な乗り物なのです。

実際には、垂直に自立するように制御されているUNI-CUBにヒトが乗ったときに、右に行きたいと思って少し右に重心が傾くとか、急ぎたいと考えて前のめりになったりするバランスに反応して動く仕組み。

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先週の金曜日にHONDAとMIRAIKAN(日本科学未来館)がコラボして、WIREDの協力で開催されたイベントで実際に試乗する機会をいただきました。
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この日本科学未来館6月から実証実験が始まっていて展示などは行われているのですが、一般の試乗は今回が初めてとのこと。30人だけのとても貴重な機会に恵まれました。:)

このUNI-CUBとのコミュニケーション、要は重心をどうするかということなわけで慣れるまではちょっとコツがいります。
でも、それも5-10分程度でかなり直観的に操ることができるようになりました。それはそれでビックリ。

自動車の運転も慣れれば意図したように曲がる停まる加速することができるわけですが、教習所に何日も通って、免許取ってからもそこそこ運転してまあなんとかなるかなというのと較べるとあっという間に。

もっとも、このUNI-CUBは、高速で移動する手段というのではなく、屋内移動を補助する用途が想定されているもので、スピードは最高でも時速6kmほど、つまり歩く速度で移動する乗り物としてつくられています。

ヒトが歩くのを補助するということで、乗り手のパーソナルスペースに収まる乗り物たることが優先されたのだそうです。
人がたくさんいる空間でも違和感なく、隣の人と話をしながらというのでもじゃまにならずというイメージ。
また、ハンドルやレバーがないので、両手は自由に使えるとういのも興味深いところ。
この手の未来の乗り物としては「セグウェイ」が有名ですが、かさばるとか両手が使えないという点を較べると”UNI-CUBのほうが優れもの”とういのはHONDAの方の弁。

動力はリチウムイオンバッテリーによるモーター駆動なので、音や振動も少なく、その点でもやさしい乗り物になっています。
逆に、一種のEVであることでこの形状や機能が実現できているとも言えるでしょう。

補助輪つきとはいえ一輪車でどうやって前後左右に自在に動けるのか不思議に思って尋ねてみると、なんとその一輪のタイヤが横向きのたくさんのタイヤで構成されていてバランスをとっているのだとか。
だから横から見ると、フラットなタイヤではなくて歯車のようになっています。
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これらを微妙に制御して自立させたり荷重の変化に対応して方向や速度を変える(しかもちゃんと立ってる)のはコンピュータエンジニアリングの面目躍如といったところかもしれません。スゴイ!

さてこのUNI-CUB、どんな用途が考えられるでしょうか?

HONDAの方のお話では、博物館や水族館のような施設で、あるいは大きな空港での自由な移動手段が想定されているとのこと。

僕も少し考えてみました。
アメリカにあるような広大なショッピングモールでもいいかも?

しかし、それだと棚の上のものや低いところのものにアクセスするのに背伸びしたりかがんだりするとUNI-CUBが動いてしまいます。
しかも、荷物を持った状態で荷重がどちらかに寄るのも微妙。。

試乗会に参加した人からは、高さが操れる機能が追加されるといいのでは?という意見も出されていました。

高齢者や体が不自由な人にもやさしい乗り物というコンセプトではあると思いますが、現状では微妙な体の傾け加減はかえって難しいかもしれません。

もっとも、まだまだ実験段階の乗り物なのでカンペキを求めて、そうでない面をつついても仕方ないと思います。

今回、シーズから出てきたものがニーズを満たす、日本のものづくりが未来をつくる(かも?)の過程に触れることができたのはとても貴重で楽しい機会だと感じました。

実用というのとは少し違うかもしれませんが、UNI-CUBに乗ってポロのようなゲームをやるというのも面白いかも。
思ったとおりに馬を操るのと同じように。
文字通り人馬一体。;)
むしろぶつかって転んでも大してスピードも出てないところがかえって誰でも気軽に楽しめるということになるような気もします。

困っているとかどうしても必要というのを解決するところからスタートすることもあれば、面白いとか楽しいというところからスタートするというのもあるように思います。
たぶん、自動車なんかは後者だったんじゃないかという。。

実際、乗ってみて面白いなと思いました。
試乗会に参加したみなさん、本当に笑顔で楽しんでいました。

そんなところから、未来のモビリティが生まれるとしたらそれが明るい未来なのかもしれません。

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(参考)
UNI-CUBについてはHONDAのWebサイトに詳しい説明があります。
コンセプトや機構についても動画を見るとよくわかると思います。
http://www.honda.co.jp/UNI-CUB/

isojima

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磯島 大

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