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アバクロ、ノーコメント

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アバクロ(Abercrombie&Fitch (アバクロンビー&フィッチ))銀座店で従業員の携帯無線機が9階から落ちて1階にいたお客さんを直撃、重傷を負わせていたというニュースが新聞、TVに出てます。

銀座アバクロ 吹き抜け階段で無線機が落下、客を直撃(asahi.com)

TVでは局によってはお昼のニュースのトップ扱いだったり。
大怪我につながった事故とはいえ、他のトピックを差し置いてトップで扱うのもどうかと思いますが、これもアバクロの不良少年的な振る舞いがゆえでしょうか?

お店としてはオープン以来、従業員の態度とか、店内の音響、有名な香水(w、などなど、チョイ悪なイメージが売りのようで、報道やブログなどでもそんなところに賛否両論という印象で、逆にいいPRになっているのかもしれません。

そんな中、今回の事件ではニュースによると、TV局の取材に対しては「ノーコメント」。だとか。
ある意味、「うっせーなー、なんも言うことねぇよ!」と言ってる若者みたい。。

しかし、事が事なので、この場合は、通常のブランドイメージとは別に、企業として誠実な姿勢を見せるほうが、本来的にはブランド価値の向上に貢献するのではないかと思います。

このままでは、去年3月の成田空港でのフェデックスの事故直後の報道対応と同じような、PRの失敗事例になってしまいそうな印象。

実際、この後、アバクロがどういう対応をとるのか、あるいは世間がどう評価するのか(場合によってはマスコミが叩きに入るのか?)などはわかりませんが、初動としては、まずきちんとメディアに対して向き合うべきところです。

危機管理的なPRのアクションとして、「ノーコメント」というのは、やってはいけない、無能の対応です。
淡々と事実関係を説明するだけだとしても、それによって無用な誤解を避ける一助になります。

この場合でも、もしかしたら当事者とは誠実に話し合いを行っていて、5月の事故を今頃になって取りあげたマスコミにいらだちを覚えたということもあるかもしれません。

そうだとしても、少なくとも銀座に店を構えるブランドとしては、ガンズ・アンド・ローゼズのような生き方はあまり適切じゃないんじゃないかな。
どうしてもというなら、渋谷か新宿にしておいたほうがいいような。。


もっとも、本国で行ったアバクロのショップは、言うほど柄悪くもなかったですけどね。。
香水はきつかったけど。

追伸

どんなとき(良いことでも悪いことでも)、パブリックリレーションとしてのコミュニケーションは、大切な機会として丁寧に扱うように心がけたいものですね。

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