ドイツのリニアモーターカーの実験線で大変な事故が起きた直後というタイミングにもかかわらず、JR東海が山梨のリニアモーターカーの実験線を延伸する計画を発表しました。
「山梨リニア実験線の設備更新および延伸に係る設備投資計画の決定について」(東海旅客鉄道株式会社のプレスリリース・PDFファイル)
ドイツのリニアモーターカーと日本のそれは全く別ものであり、また今回の事故は人為的なミスが原因である可能性が高いということで、関連づけるべきではないとは思いますが、イメージという面ではどうしてもリンクしてしまうこともあるのではないでしょうか。
そんな中、あらかじめ予定していたスケジュールの役員会で承認された延伸計画をアナウンスするに至る過程では、PR的な観点とIRのせめぎあいもあったのではないかと勝手に想像しています。このタイミングで発表されたというのを見て、正直かなりびっくりしました。(PRの目線として)
役員会で決議された重要事項はすみやかに投資家に周知されるべきであり、役員会の議題にするのを延期しない限り、今日の発表は当然なされるべき性格のものである。
しかしながら、あのような痛ましい事故の記憶がさめやらぬタイミングで、関係ないとはいえ、同じリニアモーターカーの実験線にかかわるニュースの発表は、できれば避けたい。
そんな葛藤はなかったでしょうか。
本来なら、中央新幹線の実現に向けて、華々しいアピールのひとつとなるはずだった今日のニュース。PRとIRについて少し考えさせられる出来事でした。
-----
それにしても、24KMほど線路を延ばすのに3,000億円以上かかるとは・・・。東京-大阪をつなぐのにはいくらかかるんでしょうね?
Special
- PR -| ooki | 2006/09/26 06:35 |
|
上海では既に走っていますが、そんなにかかっていないのではないでしょうか。 | |
| 土岐 | 2006/09/26 16:06 |
|
24kmほどの線路で3000億円以上かかるというのは、通常の鉄道工事とは違うものだからでしょう。リニアモーターカーの線路は線路というより浮上用のコイルなので、単なる鉄のレールではないということが大事です。そしてそれが開発途上のものなのです ---------------------- 最も初期コストが高いのは、コイルに用いる導線です。コイルに用いる導線が開発途上にある超伝導線であることです。量産していない素材をふんだんに使えば、実験のコストは非常に大きくなるのはやむをえません。 一方、通常の鉄道と違う評価をしなければならないのは、線路に摩擦負荷がほとんどないことで、線路の寿命はメンテナンスさえ継続すれば100年のオーダーとなり、非常に長いものになるはずです。 問題は、将来の本格運用時に超伝導線がいかに安くなっているかということで、超伝導線が公衆電線として普及していくかどうかにかかっているように思います。実際、電線各社がしのぎを削っているようです。 | |
| 磯島大 | 2006/09/26 17:03 |
|
ookiさん、
| |
| muwmuw | 2006/09/26 18:19 |
|
リニアモーターカーのようにある程度の知名度がある物ならば、大抵の人ならドイツとは別物と分るでしょうし、情報伝達(口コミ)の段階での解説も期待できるのではないでしょうか。また、一昔前だと通勤電車車内の吊り広告の「見出し」が強力な情報伝達方法でしたが、現在はネット上のブログなどで修正が図られます。 ある程度正しい情報が流れるのを期待できるのであれば、注目度が上がっている時にニュースリリースする戦術もとれるのでは? JRはそこまで考え抜いたわけではないでしょうが。 | |
| ブロガー(志望) | 2006/09/26 23:12 |
|
お邪魔します。 >東京-大阪をつなぐのにはいくらかかるんでしょうね? ひょっとしたらそれは永遠に実現しないかも知れません。東 | |
| 磯島大 | 2006/09/28 00:51 |
|
muwmuwさん、 ブロガー(志望)さん、 | |
オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。

ストレス社会との付き合い方
「思いやり経営」のススメ
テレワークが労働者のマインドを変える
求む、クックパッド男子
37歳の常識――我々は一生学び続ける