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盛り上がるブレストばかりが良いブレストじゃない。沈黙も含めて大事にしたい。(アイデア・デザイン・創造学を研究しているといろんなTipsに触れます。600文字で紹介します。)

サイエンス型産業という概念があるように「アイデア型産業」も。【前編】

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5月1日。世の中は連休中です。

連休中、ツイッターのタイムラインも、刹那や行動、なものから、
すこし違った、思索や知の香りが立ち上るように見えます。

そんな中で、ブレストの即効の話しばかりのこのブログも、すこし違ったことを
書いてみたいと思います。
長くなりそう、かつ、即効性のない話ですがご容赦ください。

・・・

サイエンス型産業、というものがあります。
筆者は、かつて、MOT(技術経営)の分野で研究していて
大学発ベンチャー創出要因についてずいぶん議論をしたことがあります。

その時に「そりゃもちろん、サイエンス型産業はさ、有利だよ。」とある教授が
言っていたことを思い出しました。

大学発ベンチャー、最近はあまりこの言葉を、言わなくなりましたが、
ほんの5年前には、新聞にもよく使われていた言葉です。

大学の研究成果を生かして、付加価値の高い事業(そして産業)を生み出そう、とする
取り組みが、時代の流れとして、大きく、ありました。

で、大学発ベンチャーですが、うまく生み出せるか、成功できるか
(成果を製品にできたり、売り上げを伸ばしたり)についてみていくと、
技術分野によって、濃淡がありました。

筆者が研究をしていた頃は、大学発ベンチャーの出現期であり、
事業性のトップランキングの多くが、バイオ系ベンチャーでした。

BT(バイオテクノロジー)分野は、分析受託など、大学の技術資産で
価値を生み出すことがしやすいわけですが、それ以外の分野では、
なかなか、大学発ベンチャーがすぐに収益性をもつのは、難しい(時間がかかる)
ように見えました。

特に、NT(ナノテク)分野には、将来価値の大きい、
先端度が高いベンチャーもありましたが、そこには、
大型の装置と、長い開発期間が必要で、
そうそうすぐには、事業化に結びつかない事業でした。
単年度黒字までの期間がとても長く、投資額も大きく、
ちょっとやそっとのことで、動じない胆力もいる事業のように見えました。

そんな感じで、
産業と先端技術の距離が短い産業分野、「サイエンス型産業」
という分野があります。

長くなりましたが、次からが、本題です。
(無駄に、長いよ!と叱られそうですが。すみません・・・)

・・・

さて、この「生み出す価値」と「産業」の距離、という考え方
最近、「アイデアをめぐる人々」の言葉に耳をかたむけていると、
"アイデア"についても、同じような構造があるのかな、と感じることがあります。

つまり、
産業と「アイデア」の距離が短い産業分野。「アイデア型産業」
という分野がやっぱり、あるんだろう、と。

サイエンス型産業の話で言えば、どんなサイエンスでも企業は設立できますが、
短期間に収益をもてるか、長期間と大きな投資がいるのか、とわかれます。
アイデアも同じで、"いいアイデア"で事業を展開しても、
短期間にプロフィットラインを形成できるか、長い時間がじっくりいつのか、と分かれます。

この「アイデア型産業」はどこにあるのか。

筆者は、ぼんやりとした視力で、社会にじっと目を凝らすに
「あ、で始まる系のアプリの世界」か、
あるいは、ある種の「一芸に秀でた力を持ったクリエータの日々つむぎだすもの」
そうなるのかな、とおもいます。(まだ、ぼやけていて、はっきりと、かけないのですが)

これについて、連休中は、思案をめぐらせています。

多分、この記事シリーズを読んでくださっている方は、
そういう「アイデア型産業」の上に立っている、
もしくは、萌芽し始めたその場所の近くにいる方、
が多いと思われますが、
もし、さしつかえなければ)ツイッターや本コメント欄で
「アイデア型産業が出現する場所は__であろう」と石井(@ishii_rikie)まで、
ぜひ、ご教授ください。
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